前田　引退試合は即完売　名残惜しむファン「ハンカチ用意して見に行く」

　広島の前田智徳外野手は天才的な打撃技術とストイックな姿勢で「求道者」ともいわれ、人気を博した。引退を表明した２７日、ファンや球界から惜しむ声が上がった。

　広島市のマツダスタジアムの入場券売り場には引退試合のチケットを求める人々で長蛇の列ができた。インターネット販売などと合わせて残っていた約１万枚は約３時間で完売した。

　広島市の会社員、菊川比佐雄さん（５４）はチケットを握りしめ「ハンカチを用意して見に行く。見逃し三振でもいいから打席に立ってほしい」と願った。後輩のエース前田健も「一緒に野球をやれたことを光栄に思う。引退試合はしっかり目に焼き付けたい」と思いを込めた。