「やりやすい環境を作ってくれた」西岡ら虎ナイン、桧山引退惜しむ

[ 2013年9月8日 07:45 ]

<神・巨>2回裏1死、マートン(右)の先制本塁打でナインとポーズを決めて笑顔の桧山(24)

桧山引退会見

 桧山の引退発表を聞いたナインは驚きを隠さなかった。入団以来、その背中を見続けてきた関本は「突然のことで、聞いた時はすごく動揺したし、今もビックリしてます」とチームの低迷期から猛虎一筋に心血を注いできた先輩の野球人生の幕引きを惜しんだ。

 ここ数年、代打の神様として君臨した桧山について主力選手が口々に称賛したのは、試合に臨む姿勢だった。「1打席に向けて、レギュラーで出ている選手以上に汗をびっしょりとかいていた」と鳥谷が言えば、代打出場が多くなった関本も「いろいろ教えてもらいました。コンデションの持っていき方などを聞かせてもらって、いい時間を過ごさせてもらいました」と、思い出を挙げた。

 また、いたるところに目配りが効くチーム最年長選手として、その人望を物語るエピソードも続出。新井が「2008年に移籍してきた時は、すごく気を使って声をかけていただきました。周りに気配りのできる優しい先輩でした」と話し、西岡も「移籍してきてボクらしくプレーできてきたのは、桧山さんという一番年長の方がやりやすい環境を作ってくれていたからだと思います」と、その存在の大きさにあらためて気づかされた様子だ。

 だからこそ、桧山の唯一の心残りである日本一達成には全員が心の底からのサポートを誓った。「最後まで一緒に戦いたいし、22年間の最後をいい形で終われるようにしてもらいたい」と主将の鳥谷が言えば西岡も「チーム一丸となってチャンピオンリングをプレゼントできるように、もう一度頑張りたい」と宣言。ナイン全員が最高の花道を用意することを心に期していた。

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