阪神 土曜日はダメよ 4試合でたった3点、打率・171

[ 2013年4月28日 06:00 ]

<神・D>4回の攻撃前に円陣を組む阪神ナイン

セ・リーグ 阪神1―9DeNA 

(4月27日 横浜)
 まだ4試合とはいえ、阪神に不吉なデータが集まりつつある。DeNA投手陣に14安打10得点の猛攻を浴びせた、前夜の破壊力から一転。この夜はベテラン左腕・藤井の前に、沈黙が続き、水谷チーフ打撃コーチが、ため息交じりに振り返った。

 「全然続かんな。点も取れてないやろ。ずっと0点で負けている感じ。せめて2、3点は取らないとダメ」

 開幕から0、1、1、1点。ひとたび土曜日の試合となると、わずか3得点しか奪えていない。福留が14打数無安打と苦しむのを筆頭に、チーム全体でも117打数20安打の打率・171。金曜日の5試合が35得点、打率・335であることを考えれば、その差はあまりに激しい。もちろん、相手投手も変われば、試合展開でも状況は変わる。一概には言えないが、猛打→貧打が今後パターン化することだけは、やはり避けたい。

 「前回と同じような展開やったね。大量点になれば相手の配球も変わってくる。早い回のチャンスに1、2点入ってれば流れも変わるけど…」。今季初めて相手先発に完投勝利を許し、和田監督も歯切れが悪かった。

 またも藤井を打ちあぐねた。前回13日の甲子園も初回から6点のビハインド。いずれも序盤から追いかける展開で、焦りがあるから余計に技巧派左腕の術中にはまってしまう。4回1死満塁の好機では新井がフルカウントからボール球を振らされ空振り三振。前夜に待望の1号を放ったばかりの新井良も、平凡な右飛に終わった。これで今季は2戦2敗。「先制されたときの反発力が足りない」。2試合とも野手陣には酷な展開とはいえ、指揮官はさらなる打開力を求め奮起を促した。

 「ああいうのが今日(27日)のゲームにつながっている。1点取って終わったのは、つながる1点。つなげないと」。会見の最後に和田監督が引き合いに出したのは、DeNAが見せた初戦の粘り。10点差から5点差まで追い上げた粘り。そして、簡単に試合を捨てない勝利への執着心。敵からも学ぶこともある。8回にようやくもぎ取った1点を、28日の第3戦に生かさねばならない。

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2013年4月28日のニュース