ディオーネが連覇 ティアラカップ熊本大会、MIPは田中

[ 2013年4月28日 19:17 ]

今大会7打数6安打でMIPに選出されたディオーネ田中(中央)

 日本女子プロ野球リーグは28日、熊本・藤崎台県営野球場で「メガネのヨネザワPRESENTS ティアラカップ熊本大会」決勝戦が行われ、サウスディオーネとウエストフローラの西日本対決は、先発全員安打で圧倒したディオーネが7-1で勝利し、大会2連覇を達成した。3位決定戦はイーストアストライアが7-4でノースレイアを下した。

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 決勝は1点を先制されたディオーネが3回2死一、三塁が田中が小西のストレートを左翼線に運び、すかさず同点。4回1死三塁から9番川崎が、外角高めの球を右翼線にはじき返し勝ち越しに成功。続く橋本も中前打で続き一、三塁とし、早田の左翼線適時二塁打で1点を追加した。

 さらに宮原の死球で2死満塁とし、今大会大当たりの主将・田中が左中間へ走者一掃となる適時三塁打を放ち3点を追加、優勝をぐっと引き寄せた。

 ディオーネ先発の宮原は制球に苦しみながらも、6回を投げ1失点の好投。最後は村田が締め、高知大会に続き大会2連覇を達成した。

 決勝戦で活躍した選手に贈られるJTB賞には、先発の宮原が選出。熊本大会で最も活躍した選手に贈られるMIPには7打数6安打4打点3盗塁、打率.857を記録したディオーネの田中が選ばれた。

 ▼ディオーネ・川口監督 ディオーネらしい試合になりました。大きい選手はいないですが、全員がきっちり自分の役割を果たしています。すごくいい形になっていると思いますね。内野の守備はかなり良いので、あとは外野の守備を橋本中心に引っ張ってもらい、鉄壁にしていきます。負けていい試合はありません。選手も同じ気持ちだと思います。

 ▼ディオーネ・田中主将 初球から全て打っていこうと思っていたので、それがいい結果につながって本当によかったです。チームのムードもいいですし、熊本大会はホームだったので、ファンの皆さんに優勝をプレゼントできてよかったです。次も北九州でホームとなるので、必ず優勝したいと思います。

 ▼ディオーネ・橋本 絶対に優勝する気持ちで臨んだので、大会連覇は嬉しいです。今回の熊本大会で、私のことやチームのことをたくさんの人に知ってもらえたと思います。野球少女たちの目標となり、将来は女子プロ野球を目指してもらえるようにこれからも頑張ります。

 3位決定戦は、アストライアが2回、満塁から9番奥田の押し出し死球で1点を先制すると、なおも満塁の場面で1番に入った中野が、右越適時二塁打を放ち2点を追加。さらに相手失策も絡み、一挙4点を入れた。3回にもルーキー楢岡の左中間を破る適時打で1点を追加したアストライアは、続く4回2死一、三塁から、川保、中平の連続適時打で2点を追加し試合を決めた。

 投げては先発の渚が、レイア打線を5回無失点に抑える好投で今季2勝目。初戦で沈黙した打線が奮起し、初開催となった熊本大会は3位となった。レイアは終盤、持ち味の粘り強さで塩谷から4点を返したが、4位に終わった。

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