今江「自然に笑えたのは久しぶり」監督に300勝贈る一撃

[ 2013年4月28日 06:00 ]

<ロ・ソ>お立ち台で笑顔の勝ち越しタイムリーのロッテ・今江(左)と3勝目を上げた成瀬

パ・リーグ  ロッテ5―2ソフトバンク

(4月27日 QVC)
 二塁ベース上で会心の笑顔がはじけた。同点に追いつかれた直後の3回1死満塁。打席に入ったロッテ・今江は、山中からファウルで粘り、6球目のスライダーを振り抜いた。左翼線へ走者一掃の二塁打。ベンチで拳を突き上げる仲間に、2度のガッツポーズで応えた。

 「ずっと気持ちと体のバランスが崩れていたので、(この一打は)凄く僕の中では大きかった。作り笑顔は何回かあったけど、自然に笑えたのは久しぶりですね」

 開幕から不振にあえいでいた。試合前の打率は・197。8日の楽天戦(Kスタ宮城)から4試合連続でスタメン落ちの憂き目も味わった。「新聞を見る勇気もなかったし、スコアボードに出る打率も消してほしかった」。必死の思いで試合のなかった26日に特打を志願。その場で、伊東監督から「思い切り振ればいい。結果は気にするな」と声を掛けられ、気持ちが吹っ切れた。そして自らのバットで指揮官に監督通算300勝をプレゼント。首位・西武に再び2・5ゲーム差に迫った伊東監督は「僕の勝ちはどうでもいいよ。選手たちが勝って喜んでくれれば」と照れた。

 ▽現役監督6人目 ロッテの伊東監督が通算300勝(268敗5分け)を達成した。チーム内訳は西武で287勝、ロッテで13勝。プロ野球59人目、現役監督では6人目になる。

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