高津 10歳次男の言葉に涙こらえきれず…引退試合 

[ 2012年9月23日 06:00 ]

最後のあいさつで感極まり、目を真っ赤にしながらファンに語りかける新潟・高津兼任監督

BCリーグ 新潟10―6信濃

(9月22日 悠久山)
 BCリーグ・新潟の高津臣吾兼任監督(43)の現役引退試合が22日、新潟・長岡市悠久山球場で行われた。日本歴代2位の通算286セーブを記録し、メジャーでも活躍した右腕は、10―6の9回2死から登板。2ボール2ストライクから最後は代名詞のシンカーで左飛に打ち取った。

 試合後は「始球式」ならぬ「終球式」が行われ、ヤクルト時代に黄金バッテリーを組んだ古田敦也氏が捕手役を務めた。また、引退セレモニーでは、今季ホワイトソックスなどでプレーした福留がサプライズで登場し、花束を手渡した。

 日米韓台でプレーし、昨季からは独立リーグで現役にこだわり続けた高津は「いろんな人と出会い、一緒に野球をし、たくさんの思い出ができた。すべて僕の宝物。幸せな野球人生だった」と、22年間を振り返った。セレモニーで、10歳の次男が「僕もいつかパパと同じマウンドに立ちたい」とあいさつすると、こみ上げるものをこらえきれず涙を流した。約6000人の観衆からは「高津コール」とともに温かい拍手が送られた。
 

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