佐賀北 5年前の「がばい旋風」再現ならず初戦敗退…

[ 2012年8月9日 06:00 ]

<仙台育英・佐賀北>ガックリ引き揚げる佐賀北・末次(中)

第94回全国高等学校野球選手権大会 佐賀北2―8仙台育英

(8月8日 甲子園)
 5年前と同じような風は吹かなかった。佐賀北は、仙台育英に2―8の敗戦。百崎(ももざき)敏克監督は「予選から1人で投げてきた末次がここ一番で打たれた。相手が上手だった」。

 2回に4連打で先制され、終盤に仙台育英の強打に屈した。佐賀大会から計6試合を1人で投げ抜いたエース末次は「5年前と比べられても自分たちの野球をしようと思ったけど、甲子園でできなかった」と言った。07年夏は快進撃で初優勝。普通の公立校の快挙は「がばい旋風」と騒がれた。その当時の映像を遠征の移動バスの中で見て、決勝で劇的な逆転満塁弾を放った副島浩史さん(佐賀銀行勤務)が昨年教育実習に来たときにアドバイスも受けた。再び旋風は起こせなくても、百崎監督は「もう来られないと思った甲子園まで来られた。結果に違いはあるが、5年前と同じ価値がある」と選手たちをねぎらった。

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2012年8月9日のニュース