立正大淞南 粘り勝ち 勝因はエース左腕の「低め」への意識

[ 2012年8月9日 13:35 ]

<盛岡大付―立正大淞南>先発した立正大淞南・山下

第94回全国高校野球選手権大会1回戦 立正大淞南5―4盛岡大付

(8月9日 甲子園)
 勝利を手中に収めたかに見えた9回2死から同点に追いつかれた立正大淞南。それでも気持ちを切り替え、冷静な投球をみせたエース山下の粘投が、延長12回の川崎の勝ち越し三塁打を呼んだ。

 強打の盛岡大付に13安打を浴びながら、長打は1本だけ。「低めにボールが集まったことで、外野の頭を越されなかった。彼の持ち味」と太田監督は、単打は許しても長打さえ打たれなければ、大量失点はないと読んでいた。最後の二直での併殺も「ボールの高さが良かったから」と150球以上投げたにもかかわらず、制球を乱さなかった左腕をほめたたえた。

 粘り強く耐えてて耐えて好機に得点する。今年の立正大淞南の野球を象徴するような甲子園初戦だった。

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2012年8月9日のニュース