これぞ4番の仕事だ!ブランコ歓喜“V”3ラン

[ 2011年10月19日 06:00 ]

<横・中>6回2死一、三塁 ブランコは右越えに同点3ランを放ちガッツポーズ

セ・リーグ 中日3-3横浜

(10月18日 横浜)
 ベンチから全力疾走で駆けつけた。マウンド付近にできた中日ナインの歓喜の輪。ブランコは体をぶつけあって喜びを表した。

 「ポジティブにやればポジティブな結果が出るんだ。一生懸命にやってきて、最後に優勝できてうれしいよ。休んだ分を取り返そうと、自分の仕事をしただけさ」

 5回までわずか2安打。重苦しいムードを一振りで振り払った。6回2死一、三塁。小林太の失投を逃さない。135キロのシュートを右中間スタンドへ。「前の打席(二ゴロ併殺)から少し調整して強く叩いた。うまく打てたよ」。値千金の同点弾がチームに優勝を呼び込んだ。

 今季はキャンプインの日から目の色が違っていた。09年に本塁打、打点の2冠を獲得したが、同年オフに結んだ2年契約で慢心。昨年はオーバーウエート気味で成績が下降した。首脳陣は新外国人グスマンと競争させ、オープン戦もほぼフル出場した。シーズン中は右手中指を痛めて約2カ月戦列を離れたが、8月30日に復帰。今月の首位ヤクルト4連戦で3試合にV打点を挙げ、10月の16試合で6本塁打。「今年で最後のボスのために」と高いモチベーションで、一番大事な時期に4番の働きを見せた。

 試合後、ドミニカ共和国の自宅に帰っている家族から「おめでとう」メールが届いた。「次(CS)も勝って日本シリーズに出たい」。恩師と家族のためブランコは最後まで打ち続ける。

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