浅尾が締めた!「投げさせてもらったことに感謝」

[ 2011年10月19日 06:00 ]

<横・中>連覇を決め、谷繁(左)と抱き合う中日・浅尾

セ・リーグ 中日3-3横浜

(10月18日 横浜)
 中日・浅尾は筒香をフォークで空振り三振に仕留めると両拳を突き上げ、捕手・谷繁に細身の体をぶつけた。「連覇できてうれしい。投げさせてもらったことに感謝です」。初の胴上げ投手に笑顔がはじけた。

 8回2死一、二塁から今季最長の2回1/3を投げきった。10回2死一塁までこぎつけた場面では、森ヘッドコーチから「自分でケツをふけ」と背中を押された。今季開幕戦となった横浜戦(横浜)でサヨナラ安打を浴びて悔し涙を流した男が、最後は同じ相手、同じ舞台で至福の時を迎えた。

 登板79試合、そして52HPは両リーグ最多。勝負どころの今月の13連戦では、4日連続で登板したが「キャンプで6連投しているから大丈夫」。愛知・知多半島の砂浜を走り抜いた下半身から繰り出される150キロ超の速球は最後まで衰えを知らなかった。

 先発のネルソンが4回に3点を失い降板したが、5回以降の6イニングで救援5投手が許したのは、わずか1安打。最後もやはり自慢の投手力が支えた。落合監督の胴上げの後、ファンからは浅尾コールが起きた。防御率0・41。浅尾がMVPに一番近い存在であることを誰もが分かっていた。

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