松坂 来年が契約最終年 手術で完治印象づけられる利点も

[ 2011年5月25日 13:14 ]

松坂緊急帰国

 一般的に靱帯は断裂の重症でなければ、休養と周辺の筋力強化で回復が見込まれるという。療法技術も発達している。

 だが、米スポーツ界では「トミー・ジョン手術は完治できる」との見方が完全に浸透している。カージナルスのカーペンターは07年7月に靱帯移植手術を受け、09年に17勝と防御率2・24で最優秀防御率を獲得。ブレーブスのハドソンも08年8月に手術を受け、昨季は17勝した。「手術を受けた方が丈夫な腱を移植するため、故障前より強くなる」と見る関係者も多い。

 松坂は来季が6年契約の最終年。レ軍としては、来季まで影響を及ぼす手術ではなく、早期復帰の可能性を模索するのは当然だ。ただ、手術を受けたことにより、選手寿命が延びた投手の実証例も数多くそろう。

 また手術を受けることによって、次の契約に有利に働く側面もある。松坂はレ軍が早期に再契約を行わないかぎり、来オフにはFAとなる。今では、契約球団は故障歴がある選手の診断書を取り寄せ、条件に反映させるケースがほとんどだ。完治を印象づけることで、複数年契約などを手にできる確率は上がる。松坂には長期的視点に立った判断をしてもらいたい。

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2011年5月25日のニュース