榎田プロ初勝利!「素直にうれしい」連敗脱出投

[ 2011年5月25日 06:00 ]

<神・西>プロ初勝利の阪神・榎田はウイニングボールを手にニッコリ

交流戦 阪神5-3西武

(5月24日 甲子園)
 阪神のドラフト1位・榎田が西武戦でプロ初勝利を挙げた。

 緊張のお立ち台、「自分に勝ちがつくと思わなかったけど素直にうれしいです」と声を震わせて喜びを表現した。

 1点差の7回からマウンドへ上がると簡単に三者凡退に仕留めた。8回には1死から片岡に左前打され、盗塁も警戒しなければいけない状況の中でも冷静だった。

 「盗塁されてヒット1本で還されるのが嫌だった。8回投げるとなって絶対に球児さんにつなごうと思って」

 けん制を挟みながら片岡をくぎ付けにすると栗山は空振り三振。最後はスタートを切った片岡を城島が刺した。

 中身の濃いプロ初勝利だ。真弓監督が「球数が少なかったから」と決断した8回の続投。連敗中、1点差…。逃げ出したくなるような重たい空気を切り裂き見事大役を全うしたことに価値がある。

 これで11試合14回1/3を連続無失点。防御率0・47と好投を続け阪神ブルペンを支えている。

 その中でつかんだ大きな1勝。ウイニングボールを渡す相手は決まっている。

 「基本的には親に渡すと思います」

 大観衆が見つめるお立ち台。最後に“らしい”一言を添えた。「(ヒーローインタビューは)緊張しました。野球してる方がずっといいです」。連敗を4でストップさせたルーキー左腕の活躍が、阪神浮上の鍵を握る。

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2011年5月25日のニュース