西口　気持ちが守りに…痛恨四球で流れ手放す

＜神・西＞４回、西武の西口は突如阪神打線につかまり苦しげな表情

交流戦 西武３－５阪神

（5月24日 甲子園）
　点を取った直後に失点しないことは、ディフェンスのセオリーだ。中１８日で先発した西武の西口は、１つの四球をきっかけに早々と降板した。

　２点を先制した４回。先頭の新井には初球から勝負球のフォークボールで入るなど、攻める姿勢を出した。２球目のスライダーを本塁打されたが「まだ１点差の４回無死走者なし」と割り切れば、金本を歩かせる不注意はなかった。セオリーを守れず失点したことで、気持ちは守りに入った。　金本に対して直球は１３０キロ前後まで球威が落ち、ストレートの四球。西口は「どうしても勝ちたいという気持ちが力みにつながった」と悔やんだが、四球後に２連打と犠飛で逆転された。

　渡辺監督は「本塁打は仕方がない。その後の四球で相手を勢いづかせた。あそこを抑えてくれれば流れは引き戻せた」と指摘した。本塁打の後には当然走者がいない。その状況で四球はもったいなかった。

　１本の本塁打よりも痛かった１つの四球。１７年目のベテランは、勝利への流れを、自らのミスで手放した。

　▼西武・片岡（今季初の４安打）調子は良くなっていたのですが、安打が出なくて悪い方に考えていた。安打は良い薬になります。