巨人 桃井球団社長が兼任でオーナーに就任へ

[ 2011年5月25日 06:00 ]

兼任でオーナーに就任する巨人の桃井恒和球団社長(左)と、退任する滝鼻卓雄オーナー

 巨人は24日、都内で決算取締役会を開き滝鼻卓雄オーナー(71)が退任、桃井恒和球団社長(64)が社長職兼任でオーナーに就任することを内定した。6月7日の株主総会、取締役会で正式決定する。

 若返りを図る読売グループ本社の方針に伴い、滝鼻オーナーが勇退する。04年8月にスカウト活動の不正行為で引責辞任した渡辺恒雄氏(現球団会長)に代わりオーナー就任。05年には原監督の招聘(へい)を決め、3連覇の基礎をつくった。

 原監督は役員人事内定を受け、ジャイアンツ球場で「(東京ドームの)練習場の整備やロッカー、凄くいい環境をつくってもらってそれが3連覇につながった。いいものを残してくださったのが強い印象です」と滝鼻オーナーへの感謝を示した。新オーナーに就任する桃井球団社長は04年8月に球団社長に就任。営業面などで手腕を発揮し、渡辺球団会長の信頼も厚い。社長職と兼務となるため、清武英利球団代表(60)がオーナー代行を務める。清武代表は、新たに設置されるGM職にも就任。これまで以上に編成部門に力を注ぐことになった。

 ◆桃井 恒和(ももい・つねかず)1946年(昭21)12月19日、神奈川県出身の64歳。東京大学文学部を卒業し70年4月に読売新聞社に入社。00年3月、社会部長。02年1月、編成局次長。03年6月、東京本社総務局総務兼人事部長。04年6月に執行役員総務局長兼人事部長。同年8月、巨人軍代表取締役社長に就任。07年6月、巨人の代表取締役社長兼総務部長・コンプライアンス担当に就任した。

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2011年5月25日のニュース