闘病生活中の尾藤さん「命の延長戦 人生あきらめてはいけない」

[ 2011年3月7日 07:58 ]

 亡くなった、箕島高・尾藤公元監督に最初のがんが見つかったのは04年4月。前立腺と膀胱を摘出する手術を受けた。8月には一時心肺停止に陥った。07年12月、食道と胃への転移から再手術。09年4月には骨盤への転移もあり、入退院を繰り返しながら治療を続けていた。

 発病後の尾藤氏は伝説の星稜戦にたとえ「命の延長戦」と話していた。「何度か死んだようなもの。でも命の延長戦に終わりはない。人生をあきらめてはいけない」。

 日本高野連技術・振興委員長として後進の指導や普及活動をこなしていた。最後の公の場は昨年9月23日。甲子園での箕島―星稜OBによる記念試合に車椅子で駆けつけた。「甲子園は心のふるさと。元気をもらえる」。涙ながらに笑ってみせた。

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2011年3月7日のニュース