マー君３失点も、雨の統一球対策“見つけた”

＜楽・西＞初回１死二塁、高山に死球を与え叫ぶ田中

オープン戦 楽天２－３西武

（3月6日 長崎）
　雨降って地固まる。３回３失点の数字以上に、楽天・田中が得た収穫は多かった。今季から導入された統一球。５回降雨コールドとなった一戦で、雨天対策が見つかった。

　２回に自らの失策と暴投。さらに制球に苦しむスライダーを浅村に２点二塁打された。「雨に濡れると去年以上に球が滑る。（ボールの）革質が変わったからだと思う。スライダーが良くなかった」

　横に曲げるスライダーは滑りやすい。そこで３回はカーブでＧ・Ｇ・佐藤から空振り三振を奪うなど４球を投じて３者凡退。「（親指と人さし指の間から）抜くカーブは良かった。（新しい）引き出しができた」

　開幕投手を争う岩隈が前日に実戦初登板して３回を１失点。星野監督は２度目の登板だった田中の修正能力の高さを称え「３回が田中本来の投球」と評価した。岩隈とともに残り２試合ずつの登板予定。初の開幕投手に向けてハイレベルな争いを続ける。