巨人 今季の横浜戦勝ち越し!東野6勝目

[ 2009年8月19日 20:57 ]

3回、小笠原の2点打で生還した、三走東野(手前右)、二走坂本を迎える巨人・原監督(中央右)ら

 【巨人4-0横浜】巨人が今季の横浜戦の勝ち越しを決めた。3回2死二、三塁から小笠原の左翼線適時打で2点を先制し、4回に古城の2点適時打で加点した。東野は8回3安打無失点で6勝目。

 今までの巨人・東野だったら、踏ん張れなかったかもしれない。しかしこの日は違った。「絶対に抑えてやろう、という気持ちだった」。悔しさを力に変え、球にあらん限りの力を込めた。
 六回、2四球でピンチを招いた。悪癖で崩れそうになったとき「若々しくいこう」との阿部の言葉を思い出した。4番ジョンソン相手にフルカウントとなったが、最後は思い切り腕を振った直球で中飛に仕留めた。
 7月30日の中日戦。4四球を与えた上、逆転を許し、原監督から「砂遊びは卒業しないと」との言葉を浴びせられた。今月12日の広島戦では5失点を喫して肩を落とし、指揮官から「若武者らしくない」と一喝された。
 反論できない自分に悔しさが込み上げてきたが「言われているうちが華」と、期待の裏返しととらえた。制球ばかり気にして、忘れていた思い切りの良さ。四球を恐れず、がむしゃらに投げた結果、8回無失点の好投につながった。
 つらく当たってきた原監督は「四球、四球で崩れそうだったが、最後は逃げずに投げたのが良かった」とねぎらった。若き右腕がまた一つ、階段を上がった。

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2009年8月19日のニュース