涌井好投も…西武拙攻ドローで4位転落

[ 2009年8月19日 06:00 ]

<ソ・西>7回無死、小久保にソロを浴びる涌井秀章

 【西武1-1ソフトバンク】負けなかった。最後はベテラン西口まで投入して2試合連続のサヨナラ負けこそ防いだが、4時間11分の激闘を終えた西武ナインの胸中にはべったりと“敗北感”が張り付いていた。

 「4位転落?しようがない。今は勢い的にあっち(楽天)の方が上」。昨季日本一からの屈辱のBクラス転落に、渡辺監督は疲れ切った表情を見せた。

 拙攻の連続だった。その最たるシーンが同点の9回1死一、三塁。犠飛でも勝ち越しの場面で、代打・後藤、銀仁朗が連続三振。指揮官は「絶対に勝たないといけない試合だった。決めるところで決めきれない。ウチは打ち損じが多すぎる。これが現状」と嘆いた。焦りからなのか、中島の4打席連続三振をはじめ計18三振。大振りばかりが目立った。エースの涌井も1球に泣いた。1点リードの7回、小久保に甘く入ったスライダーを左翼席に運ばれた。「スライダーを投げようかどうか迷っていて、そのまま投げたら打たれた」と、悔やんでも悔やみきれないたった1球の失投を振り返った。

 それでも、CS進出争いを懸ける楽天との直接対決はまだ11試合もある。涌井も「きょうは負けたわけじゃない。(楽天との)直接対決で勝てばいい」と前だけを向いた。

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2009年8月19日のニュース