PL学園、5年ぶりの夏終わる「勝って中野に…」

[ 2009年8月19日 12:30 ]

県岐阜商に敗れ、涙を流しながらグラウンドの土を持ち帰るPL学園ナイン

左ひじの故障で登録外…悔しがる本来のエース

31年ぶりだ!県岐阜商、PL倒し8強一番乗り!

PL学園選手がインフル、ベンチ外れる

 【PL学園3―6県岐阜商】PL学園が5年ぶりに臨んだ夏の甲子園。2回戦で敗れた今春の選抜大会と同様、ベスト8に進むことはできなかった。河野監督は「力は出し切っていない。悔いが残ると思う」とつぶやいた。
 エース中野が左ひじ痛のため大阪大会で登板できずに、甲子園ではベンチ入りメンバーからも外れた。代わって背番号1をつけた井上が序盤からつかまり、3回途中で降板。3失策はすべて得点に結び付いた。大阪大会で12本塁打を放った強力打線は、3点にとどまった。
 アクシデントもあった。試合前日に控え選手がインフルエンザを発症してチームを離れた。5回にはファウルフライを追い掛けた左翼手の受川と遊撃手の石崎が交錯。脳振とうを起こした受川が退いてしまった。安田主将は「動揺はあったが、負けた言い訳にはしたくない」としゃくりあげながら話した。
 8強入りすれば、国体に出場することができた。「中野は夏、公式戦で投げていない。勝って国体で投げさせたかった」。寮でも同室の親友を思い、井上の目からは涙があふれた。

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2009年8月19日のニュース