松井秀、三振のお返しタイムリー

[ 2009年7月7日 08:39 ]

ブルージェイズ戦の9回、代打で出場し中前に2点適時打を放つヤンキース・松井秀

 【ヤンキース6-7ブルージェイズ】3点を追う9回2死二、三塁。ここでベンチスタートの松井秀に出番が回ってきた。代打が告げられ、打席に向かう。相手は前日空振り三振を喫した速球派右腕のフレーザー。カウント2―2から、三振した球と同じ外角の沈む球をすくうようにとらえると、打球は中堅手の手前に落ちる2点適時打。急な出番でも、変わらぬ勝負強さを発揮した。

 試合前練習がなかったこの日、松井秀がゆっくりと球場入りしたときには、すでに先発メンバーは発表されていた。3ランを放った翌日に自分の名前がないことに驚いた表情も見せたが「(先発落ちは)仕方ない。全体的なことを考えて決めているでしょうし」。悔しさは見せず、淡々と準備に専念した。
 長いシーズンを見据え、定期的に主力に休養を与えるジラルディ監督は試合前、松井秀の先発落ちについて「難しい決断だが、調子がいいからこそ(プレーへの)影響は少ないと思う」と話していた。その言葉通り、一振りで1点差とした松井秀の活躍に「大きな一打で、何か起こると思ったよ」。サヨナラ勝ちにはならなかったが、松井秀の好調は十分再認識した様子だった。(共同)

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2009年7月7日のニュース