田沢で破れた“ダブル制覇”の夢

[ 2008年11月22日 20:18 ]

準決勝でJR東海に敗れ、渋い表情で引き揚げる新日本石油ENEOS・田沢

 【日本選手権・新日本石油ENEOS2―3JR東海】同点の7回1死一、二塁の場面で新日本石油ENEOSは田沢をマウンドに送った。送りバントで2死二、三塁となって打者は日野原。すべて直球でカウント2―1に追い込んだ後の6球目。128キロのフォークボールを左前に運ばれた。「ボールにしたかった。ああいう場面で使ってもらえたのに残念」と甘く入った決め球を悔やんだ。

 田沢は都市対抗大会で4勝し、最優秀選手にあたる橋戸賞を受賞。今大会も20回2/3を投げて無失点。敗れはしたが、アマチュア球界で最高レベルの投球を示したことは間違いない。
 1988年の東芝しか達成していない都市対抗との“ダブル制覇”の夢は破れた。大久保監督は目を真っ赤にしながら「チームも田沢も充実したシーズンだった」と前向きに総括。国内での公式戦をすべて終えた右腕は来るべき米大リーグ挑戦に向けて「監督に信頼されるような投手になりたい」と言った。

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2008年11月22日のニュース