【女子ゴルフ】高橋彩華、Vご褒美は熊本名物の馬刺し「一番良いやつを食べて帰ります」

[ 2026年4月19日 20:21 ]

女子ゴルフツアーKTT杯バンテリン・レディース最終日 ( 2026年4月19日    熊本県 熊本空港カントリークラブ(6595ヤード、パー72) )

優勝した高橋は笑顔を見せる(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 運ではなく実力で勝ち切った。最終18番。10センチのウイニングパットを高橋は、同伴競技者の鈴木がホールアウトする前に“お先に”とあっさり打った。

 通常は一緒に回っているプレーヤーが全員打ち終えてから、優勝の余韻を楽しむようにパットを決めるのが一般的。だが、目の前の一打に集中して、その瞬間、少し混乱してしまっていたという。

 1打差で追ってきていた鈴木のスコアがすぐに頭に浮かばず「“あれっ”となっちゃって。“これ(鈴木に)入れられたらプレーオフ?”とかなっちゃって。で(鈴木のキャディーからジェスチャーで)“打ちなよ”みたいになって。テンパった感じのまま打っちゃいました」と笑顔で振り返った。

 それほどこの日の鈴木との“マッチレース”は中身が濃いものだった。

 首位タイでスタートし、4番で先に鈴木が8メートルの長いバーディーパットを決める。負けじと高橋も2メートルをねじ込む。6番では3メートルのパーパットが残ったが、しっかり沈めてパーセーブ。逆に鈴木も8番で10メーートルのパーパットを決めて食らいつく。「まじか!!みたいな。あれが入れちゃうんだ!!みたいな感じでした」と通算22勝の実力者の勝負強さに舌を巻いた。

 前半の9ホールはともに3つ伸ばして首位タイのまま。それでも11番で2メートルのバーディーパットを決めて単独トップに抜け出すと、15番では6メートルのチャンスを沈めて「そこで3打差つけられたのは大きかったと思います」と勝負の分岐点になったホールを挙げた。

 高橋にとって鈴木は19年のニチレイ・レディースでプレーオフで敗れ、初Vを阻まれた相手だった。しかしその苦い経験を「全然忘れてました。それを今、言われて、あったなという感じでした」と、ひとごとのように言った。

 それだけでない。5年前のこの大会でも悔しい思いをしていた。1打差の首位で最終日を迎えながら、79と大崩れし15位に終わっていたのだ。だがそれも「全然覚えていません。そんなこともあった気がします」と嫌なイメージは頭の中からすっかり消し去っていた。

 元々、性格的には引きずるタイプだという。しかし今回は「邪念があんまりなかったですね。(2週前の)ヤマハ(・レディース葛城)で勝てたことで、今までとは違うマインドになれたのかと思います。良い感じになっています」と自己分析した。

 2週前の優勝の時は、最終日の18番で“ショットインイーグル”を決め、ミラクル逆転勝ちを収めたが、この日は鈴木との一騎打ちを制した。

 「18ホールのプレーオフを戦ったくらいに疲れました。ヤマハの5倍疲れました。でも自信になりますね」と成長の手応えを口にする。

 今季の目標は年間3勝と海外メジャー挑戦。この優勝で現在75位につけている世界ランクがさらに上がるのは確実。5月25日時点で、同ランク75位以内をキープできていれば、6月の全米女子オープンの出場権も得られる。

 KKKT杯バンテリン・レディースの優勝者は竹田麗央、佐久間朱莉と2年連続で年間女王に輝いていることも今後に向けての弾みになる。

 「そうだったんですね。分かっていなかったです。だとしたら、ここで勝てたことは良いはず」

 これで年間ポイントランクは3位に浮上し、賞金ランクも574万4060円となり3位に上がった。

 「今週(熊本名物の)馬刺しを食べていなかったので、帰りに食べたいです。優勝のご褒美に、一番良いやつを食べて帰ります」と言って会見場の笑いを誘っていた。  

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2026年4月19日のニュース