【スピードスケート】高木美帆2冠締め 悲願1500メートルで五輪金へ「全速力で向かっていきたい」

[ 2025年12月29日 05:10 ]

スピードスケート ミラノ・コルティナ五輪代表選考会兼全日本選手権最終日 ( 2025年12月28日    長野市エムウェーブ )

表彰式で笑顔の高木美帆(右)と佐藤綾乃(撮影・小海途 良幹)
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 女子1500メートルは、22年北京五輪銀メダルの高木美帆(31=TOKIOインカラミ)が1分55秒12で2連覇し、1000メートルと合わせて2冠を達成した。自らが立ち上げた「チーム・ゴールド」の今季限りでの解散を公表。世界の頂点を目指すチームとしての最後の全日本を終え、五輪へ最終局面に入った。男子1000メートルは山田和哉(24=ウェルネット)が大会新記録1分8秒53で初優勝し、代表切符を獲得。男女代表各7人が決まった。

 本番前最後の国内大会で本命種目を制した高木は、表彰台からの光景を目に焼き付けた。4年前の代表選考会ではコロナ下のため無観客。「大勢の皆さんの前で滑れた。改めて感慨深い」。その後、重大な事実を伝えた。「このチームで、このメンバーで、このリンクで滑るのは最後のレースになる。チームを解散することが決まっている」。ミラノに向けての挑戦がいよいよ最終章へ突入した。

 世界記録1分49秒83を持つ1500メートルは本命種目ながら平昌、北京大会と五輪2大会連続で銀メダル。ミラノ・コルティナ五輪で悲願の金メダルを達成するために立ち上げたのが「チーム・ゴールド」だった。

 二人三脚で歩んできたオランダ人のヨハン・コーチと23年春から本格始動。この日同じ表彰台に立った佐藤、堀川ら計7選手が集まり、切磋琢磨(せっさたくま)している。代表正式発表のタイミングでの公表となったが「私の進退にかかわる話ではない」と強調。「あえて秘密にする必要がない。今季が始まる時から考えていた」と説明した。

 スピードやスタミナ、技術など全ての要素が求められる1500メートルで会心のレースがなかなかなく、この日も2位に1秒以上もの大差で圧勝したが「やろうとしたことを最後まで完遂できなかった」と振り返る。前回の北京五輪も「苦しい姿を見せたことに対して後悔の気持ちがある」。それでも、新チームで挑戦し続けてきた時間は血肉となっている。4回目の五輪出場が決まり「一日一日を大切にしながら、目指し続けたゴールにたどり着けるように全速力で向かっていきたい」。信じる道の先に、黄金の輝きが待っている。

 ≪3種目エントリー 500メートルは補欠に≫高木は1000メートル、1500メートル、団体追い抜きにエントリーし、500メートルは補欠に回った。3種目でフル回転が求められており、湯田淳強化部長は「現時点で500メートルに確実に出るとは言い難い」と説明した。現時点で500メートルには稲川がエントリーしているが「(高木が)500メートルに出るなら入れ替える。優先順位は高木にある」と話した。

 ▼野明花菜 スケート人生の一つの夢だった場所に立つことになり、うれしく思う。五輪の舞台で最高の滑りができるように頑張りたい。(父の弘幸さん、母の三枝さん=旧姓上原=に続く五輪代表)

 ▼山田梨央 うれしく思うと同時に責任を感じている。今まで応援してくれた人たちに笑顔を届けられるよう、自分史上最高のパフォーマンスで大会に臨みたい。

 ▼倉坪克拓 目標にしてきた舞台なのでうれしく思う。世界ジュニア選手権で優勝した頃から五輪は意識してきた。メダル獲得を目指したい。

 ▼佐々木翔夢 自分は派遣標準記録Sを出せていなかったので不安だった。夢見てきた舞台で戦えることをうれしく思う。最年少だが、攻める気持ちを忘れずメダルを目指したい。

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