【高校ラグビー】慶応志木 創部68年目で花園初勝利 CTB浅野主将「自分たちの形を徹底できた」

[ 2025年12月28日 05:30 ]

第105回全国高校ラグビー1回戦   慶応志木48―12青森山田 ( 2025年12月27日    花園 )

全国高校ラグビー<青森山田・慶応志木> 前半、先制トライを決め雄叫びを上げる慶応志木CTB浅野(中央) (撮影・後藤 大輝)
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 56チームが参加して開幕し、初出場の慶応志木(埼玉第2)が青森山田を48―12で破って花園初勝利を挙げた。得意のモールでトライを量産。BK陣ではCTB浅野優心主将(3年)が攻撃の中心となって躍動した。2大会ぶり9度目の出場となる早実(東京第2)は石見智翠館(島根)を39―14で撃破。97年ぶりに同時出場となった早慶の付属・系属校がそろって初戦を突破した。

 黒黄ジャージーが何度も密集して押した。慶応志木はモールで5トライを獲得。前半7分に先制トライを決めたCTB浅野は「モールを貫き通して自分たちの形を徹底できた」と勝因を挙げた。今季のチームスローガンは漢字一文字で「貫」。初めての花園で見事に体現した。

 強みのモールはチームの伝統。高校入学までラグビー経験のなかった部員が43人中31人もおり「初心者が3年間で形にできるものはモール」と強豪校に勝つための方法を見つけた。ラインアウトからに限らずラックからでもモールを組むのが特徴。41年間指揮を執る竹井章監督は「押し切るというより、相手を1カ所に集めて動かすのが目的」と狙いを明かした。「受験戦争で努力して結果を出す成功体験をしているので、そういう努力もできます」。難関校ならではの強みも挙げた。

 この日、CTBで出場した浅野は普段はSOで「FWだけに任せてはいけない」とモールに加わることもある。前半25分には相手の意表を突くサインプレーでトライにつなげてプレーの幅の広さを見せた。父は元日本代表FLで同校臨時コーチの良太氏。FWだけはやったことがないというが、万能型の司令塔としてチームの核を担っている。

 約200人の生徒を含む大勢のOBが応援に駆けつけた中で、期待に応える歴史的勝利。山梨・日川高の選手として出場して以来46大会ぶりに花園の地を踏んだ指揮官は「あと1回勝って年を越したい」と次の目標を掲げた。創部68年目で初めての夢舞台。花園で慶応旋風を巻き起こす。

 ◇浅野 優心(あさの・ゆうしん)2007年(平19)7月25日生まれ、千葉県我孫子市出身の18歳。4歳からあびこラグビースクールで競技を始め、小学生からは宇都宮市に引っ越して宇都宮ラグビースクールに通った。宇都宮大付中ではバスケ部に所属。現在は宇都宮の自宅から片道2時間かけて新幹線で通学している。1メートル80、92キロ。父は元日本代表FLの浅野良太氏。

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