【スノーボード】平野歩夢、W杯開幕V!五輪代表入り確実 日本勢が表彰台独占

[ 2025年12月13日 05:30 ]

スノーボードW杯ハーフパイプ(HP)第1戦 ( 2025年12月12日    中国・張家口 )

男子決勝でエアを決める平野歩夢
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 決勝が行われ、男子は22年北京五輪金メダルの平野歩夢(27=TOKIOインカラミ)が93.50点で優勝した。戸塚優斗(24=ヨネックス)が90.25点で2位、平野流佳(23=INPEX)が3位に入り、日本勢が表彰台を独占。平野歩、平野流の2人は全日本スキー連盟(SAJ)が定める派遣推薦基準を満たし、来年2月のミラノ・コルティナ五輪の代表入りが確実となった。女子では工藤璃星(16=TOKIOインカラミ)が自身初の表彰台となる2位に入った。

 3年10カ月前、日本のスノーボード界に初の五輪金メダルをもたらした張家口のパイプで、平野歩が4度目の大舞台への扉を開いた。1回目に93.50点で首位に立ち、2回目は最後の転倒で得点なしに終わったが、逃げ切ってW杯では通算8勝目。表彰台を独占した戸塚、平野流とともに健闘を称え合うと、自然と笑みがこぼれた。
 「まずは勝てて良かった。ここからが本番。いい経験にもなった。ゆっくり休んで次に備えていきたい」

 小雪が舞う厳しいコンディションだったが、今季から取り組む逆スタンスから入るルーティンで魅了した。4つ目の技の着地が少し乱れ、5つ目の技は斜め軸に縦3回転、横4回転するトリプルコーク(TC)1440を回避したが、それでも93点台。2回目はTC1440に挑んで転倒したが「難しい天気だったので、できることを冷静に判断しつつやれたらいいなと思って、何とか形になった」と納得の表情だった。

 金メダルを獲得した北京五輪後、平野歩自身が要望し、24年秋に地元の新潟県村上市に屋外練習施設が完成。雪がない時季もパイプを模した形状の台でひたすら練習し、北京五輪では最もスピードが付きやすい1つ目に持ってきたTC1440を、今季はラストヒットに組み込む。予選ではそのルーティンにも成功。進化はとどまるところを知らない。

 今後は17日開幕の第2戦(米国)をパスし、じっくりと調整する。「(周りも)技が進化していくと思うが、最後はみんなを上回る滑りを目指したい」。照準を合わせるのはあくまで2カ月後。五輪王者の貫禄が漂った。

 《平野流、3位も「新技」手応え》W杯で種目別3連覇中の平野流は3位にとどまったが、2大会連続の五輪代表が確実となった。1回目は3つ目の技で転倒したが、後のない2回目に逆スタンスから背中側に4回転する技を含むルーティンを決め、表彰台を確保。「新技を入れて最後まで決められたのは大きかった」と納得の表情だった。オフには連続してTC1440を出す“コンボ”にも雪上で成功。五輪へ「どんどん打てる技は打って、調整していきたい」と意欲を語った。

 《2位・戸塚も当確》戸塚は今季から取り組む斜め軸に縦2回転、横4回転半するダブルコーク1620を含むルーティンを滑りきり、1回目に90・25点。平野歩には及ばなかったが2位に入り、「練習の時よりも、かなりスピードがなくて、大丈夫かなと思う中でも決められたのは良かった」と振り返った。この日は確実とならなかったが、3大会連続の五輪代表入りは当確と言える状況。2カ月後の大舞台に向けて「今後につながる大会になった」と話した。

 ▽スノーボードHPの五輪派遣推薦基準 24~25年、25~26年の2シーズンのW杯、世界選手権、全日本選手権の計10大会が評価対象で、SAJが独自に定めるポイントスケールを基に、ベスト2リザルトの合計獲得ポイントの上位者から選出。男女ともに日本の出場枠は4人。評価対象のW杯が残り3戦となる中、平野歩、平野流の2人は5番手以下に落ちる可能性がなくなったため、代表入りが確実に。女子では第1戦に出場していない清水さら(TOKIOインカラミ)も代表入りが確実となった。

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