【元横綱・稀勢の里コラム】横綱誕生に沸いた1年…若手を含め来年も活躍を

[ 2025年12月3日 07:00 ]

5月28日、横綱昇進伝達式を終え、会見する大の里(左)と二所ノ関親方
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 納めの九州場所も終わり、今年も残り1カ月となりました。少し早いですが2025年の二所ノ関部屋を振り返りたいと思います。

 部屋としては有意義な1年でした。2月に大関昇進披露宴があって5月場所後には横綱が誕生しました。2021年に独立し、部屋を構えて4年。「横綱から横綱を」のテーマを掲げ取り組んできましたので、ひとつの目標がかなった感じです。大の里は入門してわずか2年での昇進。じっくり育てていく方針でしたが、本人の覚えも早く、課題をやり続ける精神力がありました。今年は3回の優勝で年間71勝。安定した力を発揮しました。最後の最後にケガで休場という結果になりましたが、勝負の神様が試練を課してくれたと思っています。初めて経験する苦境をいかにして乗り越えていくか。どこか体の使い方が悪かったと思うので、そこを見直して日々の鍛錬に生かすこと。より強い、新しい大の里になる絶好のチャンスです。

 今年は所属力士に大きなケガが多く、林龍と古田が離脱となりました。ケガをするには何らかの理由はありますし、相撲界ではケガをして強くなるとも言われています。日頃の基本をおろそかにせず、しっかりとした体作りを心がけることが大事です。白熊は秋、九州場所は勝ち越したものの、パッとしない1年になりました。十両も長くなっているし、目の覚めるような相撲がほしいところです。自分の力を発揮できる形を模索し、いろいろと工夫してやっていますが、自分の位置はここでないという気概を持って2026年は臨んでほしい。大の里の良き稽古相手になってもらわないと困ります。

 若手の底上げも必要です。幕下はもっと増えてほしいし、どの力士も番付を1枚でも上げる努力を惜しまないこと。横綱という最高のお手本が近くにいるのだから、指導していきたいと思っています。

 先週は茨城県に大きなニュースが飛び込んできました。サッカーでJ2の水戸ホーリーホックが初の優勝。来年の1部昇格を決めました。J1も鹿島アントラーズが優勝を懸けて最終戦に臨みます。スポーツ界では茨城勢の活躍が目立ちました。阿見町の二所ノ関部屋も負けてはいられません。2026年のさらなる活躍にご期待ください。 (元横綱・稀勢の里)

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