豊昇龍 ダメ押しにダメ出し 審判部から口頭注意「熱くなりました」と謝罪

[ 2025年11月21日 05:00 ]

大相撲九州場所12日目 ( 2025年11月20日    福岡国際センター )

<大相撲九州場所12日目>高安(手前)を押し出しで下す豊昇龍(撮影・亀井 直樹)
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 横綱・豊昇龍が小結・高安を押し出し、2敗を守った。既に土俵を割った相手にダメ押しがあったとして勝ち名乗りを受けた直後、審判部から呼び出されて口頭注意を受ける場面もあった。同じく2敗で登場した新関脇・安青錦、横綱・大の里も勝利し、3敗勢は平幕・義ノ富士、錦富士が敗れ、時疾風1人になった。

 豊昇龍は完全に我を見失っていた。高安との一番は激しく突き合い、次第に顔面攻撃へとエスカレートしていった。最後は既に土俵を割った相手にダメ押しがあった。伏線は立ち合い前から。約10秒間、にらみ合い、不穏な空気が漂った。取組前の対戦成績が4勝10敗という苦手意識も頭にはあっただろう。気合が入りすぎた。

 取組後、土俵下で横倒しになった高安はしばらく立ち上がれない。豊昇龍は鼻からの出血を気にしたのか、指で拭うしぐさを見せた。帰り際に粂川審判長(元小結・琴稲妻)から「お客さんがケガをするし、横綱は勝って当たり前と思ってやらなければいけない」と口頭で注意も受けた。

 風呂上がりの横綱は相手の突きが顔に入ったことで冷静さを失ったことを認め「ちょっと熱くなっちゃいました。やられたらやり返すという形でいいんじゃないでしょうか」と振り返った。叔父の元横綱・朝青龍を思わせる闘争本能だが、横綱にふさわしい品格を失ったのも事実。「すみません。熱くなりました」と謝罪した。

 後味の悪さは残したが、それでも横綱昇進5場所目での初優勝へ前進した。23年名古屋場所、今年初場所、過去2度の優勝はいずれも逆転優勝だった。今場所も黒星発進から立て直してきた。「逆転の豊昇龍」を実現すべく、「残り3日間、一日一番に集中して取りたい」。最後は呼吸を整え、心を落ち着けるように話した。

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