【女子ゴルフ】脇元華、涙の初V!イップス、腰痛に泣いた“遅咲き”28歳「8年もかかった」

[ 2025年11月17日 05:30 ]

女子ゴルフツアー 伊藤園レディース最終日 ( 2025年11月16日    千葉・グレートアイランドC=6769ヤード、パー72 )

初優勝した脇元華(左)は山内日菜子からの祝福に涙ぐむ(撮影・沢田 明徳)
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 プロ8年目の脇元華(28=GMOインターネットグループ)がツアー初優勝を飾った。8位から出て8バーディー、1ボギーでこの日最少の65をマークし2打差を逆転した。パットのイップスや腰痛に苦しみながら史上12位の“遅咲き”となるプロ通算202試合目で悲願を達成し、地元宮崎開催の最終戦ツアー選手権リコー杯(27日開幕、宮崎CC)に優勝者として出場する夢をかなえた。初優勝者は今季11人目でツアー最多記録を更新した。

 最終組の2組前。首位でホールアウトした脇元を多くの選手が待っていた。「おめでとう」と声をかけられ優勝を確信し同期の原英莉花と抱き合った瞬間、涙がこぼれた。優勝カップを掲げ「8年もかかった」とつぶやいた。

 「最終日は弱いのでボードを見ないでプレーした」。初日から首位を走った24年TOTOジャパンクラシックも最終日に崩れた。過去を教訓に一打に集中した。1番で3メートルを沈めて5番から3連続バーディー。13番からは4連続。3日間で2度しかフェアウエーを外さなかったティーショットを支えに8バーディーを積み上げた。

 18年プロテストに合格し、今大会と同じコースで行われた新人戦で渋野、稲見らを抑え原に次ぐ2位に入った。3年目の20年には「2、3勝して25、26歳でアメリカに行く計画を立てていた」。ところがその年イップスになった。パットが打てなくなり「私はこのまま消える選手だなと、グリーン上で一人で泣いた記憶がある」。上田桃子、谷原秀人ら名手に助言を求め、2年をかけて克服した。

 3年前からプロ野球ソフトバンク・柳田悠岐の自主トレに参加している。「今年は初日からグローブに血がにじんでもバットを振っていた。一流はこうなんだと刺激を受けた」。意気込んでオフの練習に取り組んだが、腰のヘルニアを発症。今季は痛みを抱え戦ってきた。前週レーザー治療を受け、今大会は痛み止めを服用してプレーした。12月には手術を受けることも決まっている。「体がボロボロの状態なのに勝てたので自分が一番びっくり」と目を丸くした。

 大会前はメルセデスランク58位でシード圏外だったが、シードだけでなく、優勝者など40人しか出られない最終戦の切符も手にした。ランク上位で参戦した昨年に続く凱旋出場だ。「優勝して宮崎に戻りたい気持ちがプロになってからずっとあった。それがかなえられて良かった」。デビュー202試合目でようやく心の底から笑えた。

 《史上最多11人目の初V》今季は3月のアクサ・レディースの工藤遥加を皮切りに初優勝者が続出し、今大会の脇元でツアー史上最多の11人となった。2週前の樋口久子・三菱電機レディースで仲村果乃が優勝し、従来の最多記録(19年の10人)に並んでいたが、今大会で更新した。

 ◇脇元 華(わきもと・はな)1997年(平9)10月4日生まれ、宮崎県小林市出身の28歳。8歳の時に父・信幸さんの影響でゴルフを始める。宮崎日大高卒。アマ時代の18年5月に台湾ツアー初優勝。18年7月のプロテストに3度目の挑戦で合格。22年下部ツアーで初優勝。趣味は映画観賞とカラオケ。好きな食べ物はチョコレートとチキン南蛮。1メートル74、64キロ。血液型AB。

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