【二所ノ関親方・九州場所展望】安青錦のまい進支えるマイスタイル 優勝争いは豊昇龍&大の里両横綱に期待

[ 2025年11月9日 04:30 ]

新関脇の安青錦
Photo By スポニチ

 大相撲九州場所は、9日に福岡国際センターで初日を迎える。大の里、豊昇龍の両横綱を中心とした優勝争いが期待されるなか、本紙評論家の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は次期大関候補の新関脇・安青錦(21=安治川部屋)に注目した。8日は会場で土俵祭りが営まれ、八角理事長(元横綱・北勝海)らが15日間の安全を祈願。約100人の一般客が見守った。

 一年納めの九州場所、今年はいつもと様相が違います。例年なら10月の秋巡業を経て福岡入りしますが、今年は幕内力士らがロンドン公演に参加。直前の2週間で仕上げる調整は、かなり難しかったと思います。意外な伏兵の台頭も否定できません。

 秋場所同様、2横綱が最後まで優勝を争うことを期待します、新関脇の安青錦の勢いも見逃せません。新入幕から4場所連続で11勝。安定感があります。一番の長所は自分の形があること。食いついて、相手にまわしを遠ざけながら下へ入っていくスタイル。それを徹底できているのは強みです。若元春や高安のような自分の形にこだわる力士が少ないだけに、安青錦の自分のペースで取り切る相撲は実に有効です。

 体格的には見劣るところもあるので、体重は増やしたいところ。腰や下半身に負担が大きい取り口でもあるので、それに耐えうる強度をつければ成績も安定するでしょう。大関に最も近い位置にいるのは疑う余地はなし。期待は増すばかりです。

 大の里は出稽古は控え、基礎中心の調整でした。番数は少なかったですが、いつもと変わらないといえば、そうかなとも思います。ロンドンから戻ってきた時は若干体が細くなっている印象でしたが、福岡入りして体には張りが出ています。横綱としての責任は果たせるのではないでしょうか。

 豊昇龍は立ち合いで動いたり器用な面が目立つからこそ、不器用になってもいいのかなと思います。いろんなことをやって、愚直に一つのことにフォーカスする姿も見てみたい。自己最高位で臨む伊勢ケ浜部屋の若手2人も注目です。伯桜鵬はいきなり横綱2連戦でどんな相撲を取るか。義ノ富士もデビュー当時よりも前に出る相撲が増えて成長が感じられます。(元横綱・稀勢の里)

 ≪大関獲りへ機運高める≫新関脇・安青錦は福岡県久留米市の部屋で調整した。本土俵用の青の締め込みを着けて四股やスクワットに汗を流し「いつも通りです」と順調そうだった。新入幕の春場所以来4場所連続で11勝。三役で2場所目だが、成績次第では大関昇進の機運が高まる可能性はある。師匠の安治川親方(元関脇・安美錦)が「12、13番勝っていくために突き詰めたい」と語っていた成果が試される15日間が幕を開ける。

 ≪懸賞本数 過去最高更新≫九州場所は近年まれにみる盛り上がりを見せている。入場券は若乃花―貴乃花による史上初の兄弟優勝決定戦が行われた1995年以来30年ぶりに前売りの段階で完売。しかも発売初日に売り切れたという。懸賞も過去最高だった昨年の1821本を大きく上回る2177本の申し込みがあった。浅香山担当部長(元大関・魁皇)も「いい形で今年を締めくくるようにやっていきたい」と話した。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年11月9日のニュース