17歳・中井亜美 GP初出場V!「180度変わった」五輪金へ、目指す“真央構成”

[ 2025年10月20日 05:00 ]

フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第1戦フランス大会第2日 ( 2025年10月18日    フランス・アンジェ )

女子フリーの演技を終えガッツポーズの中井亜美(撮影・小海途 良幹)
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 女子は今季シニア転向の17歳、中井亜美(TOKIOインカラミ)が合計227・08点でGP初出場優勝を果たした。フリーでは得意のトリプルアクセルの着氷が乱れながら、全体トップの149・08点をマーク。前日のショートプログラム(SP)、フリー、合計点全て自己新、今季世界最高点でそろえ、日本勢3人目のGPデビュー戦V。来年2月のミラノ・コルティナ五輪金メダル候補に急浮上した。日本女子の表彰台独占は昨年11月のNHK杯以来となった。

 衝撃デビューから一夜明け、中井は穏やかな表情だった。19日の取材では「めちゃくちゃLINEがたまっていて、まだ返し切れていない。今は53件未読」と笑顔を見せた。新潟の小学校時代の友人からも祝福メールが届いており「それくらい有名になっているんだなと思った」と語った。

 たった1試合で五輪金メダル候補に格を上げた。フリー冒頭の大技トリプルアクセルの着氷が乱れたが、切れのある鋭いジャンプを次々と成功。SP、フリー、合計点全てで今季世界最高を叩き出した。「急に涙があふれてきた」と優勝決定の瞬間を振り返った。

 前世界女王を破ってのGP初出場優勝は、18年NHK杯の紀平梨花、22年スケートカナダの渡辺倫果に次ぐ日本勢3人目の快挙。自己ベストは20点以上大幅更新となった。単純比較はできないが、世界歴代11位となった合計点ではリュウ(米国)の昨季世界選手権優勝スコア222・97点を上回った。序列を一気に崩し「(立ち位置が)180度変わった感じ」と自覚を込めた。

 五輪イヤーに現れたニューヒロイン。中学入学と同時に故郷の新潟を離れ、千葉のMFアカデミーに拠点変更。同年代に世界ジュニア選手権3連覇中の島田麻央(木下グループ)がいるが、4月生まれの中井は7月1日時点で17歳に達する規定を満たし、シニアに上がった。「自分がギリギリ出られるのを聞き、気持ちが変わった」と勝負を欲していた。

 憧れの浅田真央さんを追って習得した大技トリプルアクセルが武器。今季中に目指すのは、10年バンクーバー五輪の浅田さんと同じトリプルアクセルSP1本、フリー2本を組み込む高難度構成だ。「(フリー)1本でどれだけ戦えるか完成度を上げ、その後に2本入れてできるか確かめていきたい」。怖いもの知らずの注目スケーターが、さらにギアを上げていく。

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