大の里 V22回の貴乃花に「近づけるように」 九州場所は「目標の一つ」全勝優勝をターゲットに

[ 2025年9月30日 04:30 ]

<大の里 一夜明け会見>東京版本紙1面を手に記念撮影に応じる大の里(撮影・五島 佑一郎)
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 大相撲秋場所で2場所ぶり5度目の賜杯を手にし、昇進2場所目で横綱初優勝を飾った大の里(25=二所ノ関部屋)が千秋楽から一夜明けた29日、茨城県阿見町の二所ノ関部屋で会見した。年間3度の優勝は、日本出身力士としては97年の貴乃花以来28年ぶり。優勝22回を誇る大横綱の背中を追う覚悟を示した。

 16年ぶりとなる横綱同士の優勝決定戦を制してから一夜明け、大の里は晴れやかな表情で「今までの優勝とひと味違う感じがある」と話した。新横綱の先場所は4個の金星を配給してV逸。「最高位の番付で優勝することを2場所目で成し遂げられた。またこれからも回数を重ねてやっていきたいと思う」と力を込めた。

 日本出身力士としては97年の貴乃花以来28年ぶりとなる年間3度目の優勝。偉大な先人として意識してきた存在で「こういう形で並ぶことができて、うれしく思う」と語った。巡業の移動中のバスで、現役時代の映像を見ていると明かし「いろいろなことを勉強し、僕も近づけるように頑張りたい」と覚悟を示した。

 歴代6位の優勝22回を誇る大横綱を「凄い記録を持っている。全部凄いなと思う」と尊敬する。年4度の優勝を果たせば、96年春場所から4連覇した貴乃花以来となる。日本人横綱の“先輩”も4度果たし、夏場所で惜しくも届かなかった全勝優勝に向けては「まだ達成したことがないので、目標の一つでもある。成し遂げられるように頑張りたい」と意気込んだ。

 九州場所(11月9日初日、福岡国際センター)では、日本出身力士で80年の三重ノ海以来となる横綱初Vからの連覇も懸かる。新大関で臨んだ昨年の九州場所は9勝止まりだっただけに「地方場所はあまり良くない成績なので、しっかりと九州場所も気を引き締めて頑張っていきたい」。大横綱へ、一歩ずつ階段を上っていく。 (中村 和也)

【大の里に聞く】
 ――10月に控えるロンドン公演での楽しみは?
 「初めてのことだらけでもあるし、海外の相撲ファンも楽しみにしていると思うので、土俵入りだったりとかいろいろと相撲が世界的に注目されるようになってほしい」

 ――91年の公演では北勝海(現八角理事長)が英語でスピーチした。
 「もし、そういう場合になったらしっかりと頑張りたい」

 ――輪島の優勝回数14回というのは意識している?
 「しっかり内に秘めて頑張りたいと思う」

 ――豊昇龍の存在。
 「あの人の背中を追って負けたくないという気持ちを持って横綱になれたと思う。これからも一緒に頑張っていきたい」

≪横審「“大豊時代”来た」≫ 日本相撲協会の諮問機関、横綱審議委員会(横審)は29日、東京・両国国技館で定例会合を開き、大島理森委員長(元衆院議長)が両横綱を絶賛した。16年ぶりに横綱同士の優勝決定戦を戦った大の里と豊昇龍へ「両横綱の“大豊(たいほう)時代”が来た。横綱としての重責をしっかりと果たした。あっぱれでありました!この一言です」と評価。横綱初Vを果たした大の里については「一層の進化を遂げた。逃げない相撲をやられましたね。受けながらも強い相撲を取られた」と賛辞を贈った。

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