【柔道】IJF理事の井上康生氏「自他共栄の精神で」戦禍に苦しむウクライナの選手たちに内股を伝授

[ 2025年9月25日 19:35 ]

ウクライナのジュニア選手団に技術指導を行った井上康生氏(前列中央)
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 柔道男子100キロ級シドニー五輪金メダリストで全日本柔道連盟理事の井上康生氏(47)が25日、東京都文京区の講道館で、ウクライナのジュニア選手団16人に技術指導を行った。スポーツ庁が推進する国際交流事業の一環。現役時代に得意としていた内股を伝授した。

 6月から国際柔道連盟の理事も務める井上氏。「世界中には柔道を心から愛して取り組んでいる人たちがいる。世界の柔道の発展に寄与できるように努力したい。宗主国の日本だからこそ発信できることもあると思う」と使命感をにじませた。技術指導では、選手から熱心に質問を受ける場面も。「強くなりたい情熱を感じた。今後の活躍が楽しみ」と期待を込めた。

 ウクライナは現在もロシアによる軍事侵攻を受けて苦しい生活を強いられている状況。井上氏は「個々で活躍している選手は多いけど(国としての)強化は難しいところもある」と思いやった。そして「スポーツを通じて明るい希望を持っていただいて、さらなる活躍を期待したい。柔道ができることは平和の象徴でもあるので、スポーツの価値を理解して活動していかないといけないと改めて感じた。自他共栄の精神でやっていきたい」と平和への思いを強めた。

 昨年の世界カデ選手権男子55キロ級3位のカザル・ヘイダロフ(16)は、ウクライナ東部ハルキウの出身で今回が初めての来日。ウクライナでも有名な井上氏から内股を伝授され「レジェンドなので感動した。子供の頃から日本の柔道家は憧れだった。夢がかなった。これからも忘れずに練習したい」と興奮気味に話した。

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