【高校ラグビー】全員1年生の履正社は初戦敗退「2年後は花園に」

[ 2025年9月21日 15:35 ]

第105回全国高等学校ラグビーフットボール大会大阪府予選1回戦   履正社5―38茨木 ( 2025年9月21日    門真西高校グラウンドほか )

後半、ラインアウトで競り合う履正社の選手たち(グレーが履正社)
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 第105回全国高校ラグビーフットボール大会大阪府予選が21日、各会場で開幕した。大阪第2地区では、今春にラグビー部を新設した履正社が1回戦で茨木に5―38で敗れた。

 履正社が部の歴史に新たな1ページを記した。19点を追う前半25分だ。敵陣ゴール前右中間の位置からSO浮田圭悟主将(1年)が左サイドへ鮮やかなキックパス。美しい弧を描いたボールをうまくキャッチしたWTB葭谷サマーフィールド翔(1年)が相手防御をかわし、インゴール左隅に飛び込んだ。待望の初トライに葭谷は「あのトライの取り方は理想の形。よっしゃーと思いました」と誇った。

 14点ビハインドで折り返した後半は敵陣に攻め込みながらミスを繰り返し、無得点に。ベンチ入りメンバーを含め1年生17人で挑んだ初戦は茨木に力負けした。SO浮田は「率直に悔しい。自分たちのミスで負けてしまった。ゲーム中の修正力が足りなかった」と悔やんだ。

 高校野球や高校サッカーの強豪として知られる履正社。2019年夏の甲子園大会は井上広大(阪神)を擁して全国制覇を果たした。サッカー部も全国大会の常連で、22年のW杯カタール大会日本代表FW町野修斗(ドイツ1部ボルシアMG)らを輩出している。

 ラグビー部は13年度まで存在していたが、部員不足の波にあらがえず、いったん活動を終えていた。だが、W杯での日本代表の活躍を受け、ラグビーの教育的価値を見直す議論が学内で高まり、新しい指導者を迎えて強化を目指す方針が23年秋までに固まった。

 今春、ヘッドコーチに就任した鈴木康太氏(44)は「やってきたことを60分間グラウンドで表現できたことはプラスになる。1年生は覚悟を持って履正社に来て、誇りと責任を持ってプレーしてくれた結果」と奮闘をたたえた。

 ことし4月に集まった新入部員はFW10人、BK9人の計19人。夏の菅平合宿を経て誰ひとり欠けることなく、さらに新入部員1人も加わり、現在20人の1年生が箕面市内の人工芝グラウンドで鍛錬に励む。

 常翔学園、東海大大阪仰星、大阪桐蔭、関大北陽、大阪朝鮮高など強豪ひしめく全国屈指の激戦区大阪で記した、歴史的な一歩。SO浮田に涙はなく、「2年後、僕たちが3年生の時に花園を目指したい」と言葉に力を込めた。


 ▼履正社高等学校 大阪府豊中市にある1922年創立の私立校。硬式野球部は2014、17年選抜大会で準優勝、19年夏の甲子園大会で優勝。山田哲(ヤクルト)や24年度シーズンで現役引退したT―岡田(オリックス)ら多くのプロ野球選手を輩出。サッカー部や女子硬式野球部も全国レベル。

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