JRラグビーが100周年記念行事 実業団草創期から続く伝統を祝う

[ 2025年9月20日 14:48 ]

JRラグビー部100周年のレセプションであいさつする日本ラグビー協会の土田会長
Photo By スポニチ

 実業団ラグビー草創期に創部されたJRラグビーの100周年記念行事が、9月19日に長野・菅平で開幕した。JRグループの22チームが参加したJRラグビー全国大会が行われたほか、記念レセプションには日本ラグビー協会の土田雅人会長、長野県上田市の土屋陽一市長らが来賓として参加。JRグループからは、JR東日本の深澤祐二会長、JR西日本の春名幸一副社長らの幹部が出席。約300人が参加して盛大に100年の伝統を祝った。

 1925年(大正14)にJRラグビーの起源となる鉄道省の「本省ラグビー部」が創部された。日本ラグビーの歴史は、ルーツ校の慶大をはじめ、大学が草創期を担ったが、大正末期から昭和初期にかけて、実業団のラグビー部も次々と創部。大阪電気軌道(現近鉄)、八幡製鉄(現日本製鉄九州八幡)などと並んで、実業団草創期に活動を開始したのが、国鉄グループのラグビー部だった。

 本省に続いて、翌26年(大15)に東京鉄道局、門司鉄道局でラグビー部が創部。日本ラグビー協会の発足前のことだから、歴史の古さがわかる。30年(昭和5)には大阪鉄道局を加えた4チームで、第1回全国鉄ラグビー大会も開催。35年(昭10)には、全国鉄道選抜軍が招待を受け、実業団チーム初の海外遠征となる上海遠征を行うなど、戦前の実業団ラグビーの中心的役割を担った。

 戦後も、国鉄ラグビーは国内トップチームとして活動した。46年(昭21)に行われた第1回国民体育大会(国体)では、ラグビー実業団部門で門司鉄道局と新潟鉄道局土崎工機部(秋田)が決勝で対戦。17―15で勝った門司鉄道局が初代王者となった。

 49年(昭24)から始まった全国実業団大会(後に全国社会人大会に改称)にも参加。第3回大会で大阪鉄道局がベスト4に入るなど、複数のチームを送り出してきた。64年(昭39)の国鉄の赤字転落を機に、全国大会での活躍は難しくなったが、100周年を迎えるまで、ラグビー部の歴史はしっかりと受け継がれてきた。

 現在、地域リーグで活動するJRグループのラグビー部は4チーム。トップイーストCグループにJR東日本、トップウエストAリーグでJR西日本、同BリーグでJR東海、トップキュウシュウでJR九州が今季の開幕を迎えた。

 日本ラグビーを引っ張ったのは大学ラグビーだが、そのラガーマンの受け皿となってきたのは、実業団だ。現在のリーグワンにつながった実業団チームの長い歴史も、間違いなく、日本ラグビーの財産だろう。(鈴木 誠治)

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年9月20日のニュース