【世界陸上】中島佑気ジョセフ 400m日本勢最高6位 34年ぶり高野進超え「いつか絶対にと」

[ 2025年9月19日 04:45 ]

陸上 世界選手権東京大会第6日 ( 2025年9月18日    国立競技場 )

男子400メートル決勝、ゴール後に力尽きる中島(撮影・木村 揚輔)
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 男子400メートル決勝で、日本勢34年ぶりのファイナリストとなった中島佑気ジョセフ(23=富士通)は44秒62で6位だった。表彰台には届かずも91年大会での高野進の7位を超え、同種目での日本勢最高成績となる快挙で歴史を塗り替えた。20日から始まる男子1600メートルリレーではメダル獲得を目指す。

 中島が、夢のファイナルを駆け抜けた。ラスト100メートルまで最下位。だが、ここから意地を見せた。持ち味である終盤のスパートで2人をかわし、6位へ。34年前、同じ国立で高野進がフィニッシュした7位を上回り、男子400メートルの歴史を塗り替えた。「感慨深い。高野さんは僕にとって英雄。いつか絶対に僕が超えないと、と思っていた。400メートルを活気のある種目にするために一歩踏み出せた」と語った。

 今だからこそ染みる、忘れられない言葉がある。「日本一を目指せる選手だから。世界を目指せると思うよ」。東洋大進学を控えた城西高3年の正月、高尾山山頂で山村貴彦顧問(46)からの手紙に記されていた。登山後、お年玉代わりに生徒が手紙を受け取るのが同高の恒例行事。中島の意識は明確に変わった。今も自宅に保管するその手紙は宝物。その後の苦労を乗り切る原動力だった。

 城西高時代まで無名。中島も「トップにはほど遠いような選手だった」と自覚する。伸び続ける身長に筋肉の発達が追いつかず、太腿を中心に故障を繰り返した。3年の全国総体は準決勝敗退。1600メートルリレーは負傷で出場できなかった。それでも周囲は大器に期待した。「成長曲線を下げないようにした」と山村顧問は練習量を抑えながら、才能を信じて強豪・東洋大へ橋渡し。そこから一気に頭角を現した。

 個人の戦いは終わったが、悲願のメダル獲得を狙うマイル侍の挑戦がある。「自信を持って挑みたい」。日本最強のロングスプリンターの快進撃は、まだ終わらない。

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