美夢有 V引き寄せたのは「ショット力の差」 プロが語る「わなを避けたマネジメント」

[ 2025年8月5日 04:59 ]

米女子ゴルフツアー AIG全英女子オープン最終日 ( 2025年8月3日    英国ウェールズ ロイヤルポースコールGC(6748ヤード、パー72) )

優勝を決め、ガッツポーズする山下(AP)
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 【羽川豊の目】最後に勝敗を分けたのはショット力の差だった。山下の一番の勝因は、リンクス特有のポットバンカーのわなを避けたマネジメントを貫けたことだった。ゴルフはスタートの3ホールと上がりの3ホールが特に重要。多くの選手が風の対応に苦しむ中で、そこをしのぎ切ったことが大きかった。一方で1打差で追っていたハルは、16番でポットバンカーにつかまり失速した。

 山下の米ツアーの飛距離ランクは146位だが、平均パット数は10位。日本にいた頃からパットのうまさには定評があり、13、14番で絶対に入れなければならない長いパーパットをねじ込んで、流れを切らさなかったのも良かった。日本で13勝もしているだけに競り合いの中での勝ち方もよく分かっていた。要所要所にポットバンカーがあり、飛ばし屋が有利ではないコースの特徴を読み切り、無理のない攻め方ができていた。

 近年の米ツアーでの日本選手の躍進の背景には、国内で4日間の試合が増え、選手の経験値が増したことがある。練習でいくら好ショットを打っても、試合でそれを出せないと意味がない。実戦経験はその良い成長剤になる。情報技術の進化で指導法やトレーニング法が日々アップグレードされ、日本選手は体力的にも精神的にもタフになった。“次は自分も”と選手同士の相乗効果も生まれやすくなった。“日本旋風”はまだまだ続くはずだ。 (プロゴルファー)

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