フェンシング 男子エペで日本初V エース加納が獅子奮迅の活躍「2冠を本当に獲れたことに驚いている」

[ 2025年8月1日 03:00 ]

フェンシング 世界選手権最終日 ( 2025年7月30日    トビリシ )

男子エペ団体決勝でハンガリーを破って初優勝を果たし、喜ぶ加納(左端)ら日本チーム=トビリシ(共同)
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 30日に団体2種目が行われ、男子エペで24年パリ五輪銀メダルで世界ランキング1位の日本(浅海、加納、古俣、山田)が決勝で同金メダルのハンガリーを45―35で下し、初優勝を飾った。エース加納虹輝(27=JAL)は獅子奮迅の活躍で、個人との2冠を達成。日本勢は金2、銅1の計メダル3個で大会を終えた。

 パリ五輪から1年。個人戦に加え、パリでは連覇を逃した団体戦も制した加納は「2冠を目指していたが、本当に獲れたことに驚いている」と喜びを爆発させた。真骨頂を見せたのが、30―35でアンカー勝負に持ち込まれた準決勝のカザフスタン戦。厳しい状況にも「(間合いを)詰めてアタックか、詰めてカウンターか。チョイスして戦った」と冷静な試合運びで、残り10秒で41―41の同点に。1本勝負の延長戦も制し、底力を見せつけた。

 勢いに乗って決勝では、序盤からハンガリーから大きなリードを奪い、1年前のリベンジに成功。個人戦銅メダルの山田が「虹輝が腹をくくってあれだけ勝負してくれた。決勝は頼るのではなく、しっかり自分が獲るんだという気持ちで挑んだ」と振り返ったように、全員の力で頂点に立った。

 五輪3大会連続代表の見延和靖に代わり、22歳の浅海が加わった“シン・エペジーーン”。「苦しい戦いが続いたが、チームで勝ち取れた」と言った加納を中心に、黄金時代に突入した。

≪青木監督「十分」≫
 青木雄介監督が今大会を総括し、「(五輪後の)最初のシーズンでチームも成熟しきっていない状態。十分な結果」と話した。23年の前回大会の4個、パリ五輪の5個からはメダルは減ったが、若い選手が加わった中での結果に及第点を与えた。今大会はロシアとベラルーシ出身の中立選手(AIN)も存在感を見せており、青木監督は「次シーズンに向けて、彼らも含めて対策していかないといけない」と警戒した。

 ▽エペ フェンシング3種目の一つ。有効面はフルーレの胴体部、サーブルの上半身に対し、足の裏を含めた全身と最も広い。さらにフルーレ、サーブルにある優先権はなく、有効面を先に突いた選手がポイントを得る。両者同時に突いた場合は双方のポイント。手足の長い選手が有利で、世界的に最も人気が高く競技人口も多いため、日本では「エペで世界の強豪国と勝負するのは難しい」とされてきた。個人戦は3分3セットの15点先取制。団体戦は1チーム3人(プラス1人の交代選手)による総当たり戦(計9試合、1試合あたり3分)で、45点先取制。

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