【高校ラグビー】コベルコカップ1日開幕 リーグワン神戸の選手もサポート

[ 2025年8月1日 07:00 ]

大会に挑む高校生たちにエールを送る上村樹輝(左)と船曳凉太(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 「KOBELCO CUP 2025」第21回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会と、第15回全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会(特別協賛・KOBELCOグループ)は8月1日から長野県上田市菅平高原で試合が開催される。リーグワン神戸のSH上村樹輝(22)とWTB船曳涼太(23)が高校時代を振り返り、出場がかなわなかった同大会への思いも語った。(取材・構成 西海 康平)

 仲間とともに汗を流した高校時代は、国内最高峰のリーグワンで戦う2人にとっての原点だ。上村は自宅のテレビで父が『スクール☆ウォーズ』を見ていた影響もあり、赤黒のジャージーに憧れ、伏見工の流れをくむ京都工学院へ。府内のライバル、京都成章を倒すために厳しい練習も乗り越えた。1年時からメンバー入りを果たしながら、3年間を通じて京都成章に勝てず、花園には一度もたどり着けなかった。苦い思い出が残る一方で、「悔しい経験をしたからこそ、大学、社会人につながっている。凄い選手にどう立ち向かうかというのは今も残っている」と語る。

 神戸市出身の船曳は地元の科学技術に進学した。ラグビー部の監督と面識があり、かつ金銭面の負担を少なくしようと公立高への進学を選んだ。兵庫県内は報徳学園と関西学院の2強が存在し、目標はいつも「私学を倒す」だった。部員の勧誘から始まり、その上で練習の質と量で上回ろうと努力を続けた。2年時は準決勝で関西学院を倒したが、決勝で報徳学園に完敗。主将となった3年時は準決勝で関西学院に敗れた。最後まで大きな壁は乗り越えられなかったが、「高校からラグビーを始める未経験者も多い中で、高校に入ってまた基礎から練習できた。そこが今のベースになっている」とうなずく。

 2人は2年時に「KOBELCO CUP」のU―17近畿代表のセレクションに参加した。候補者が集まって数日間の合宿を行い、競争を勝ち抜いた選手が代表メンバーとなる。有力校の多い近畿ということもあり、合宿にはそうそうたる面々が集結。上村は同じSHのポジションに宮尾昌典(現東京SG)、船曳は今年7月に日本代表デビューを飾ったHO江良颯(現東京ベイ)らがいて「めちゃくちゃレベルが高かった」と声をそろえる。2人は惜しくも落選し、大舞台には届かなかった。

 「落ちたと聞いた時はめっちゃ悔しかった。でも、自分の実力不足を感じたし“もっと頑張ろう”と思えた」と上村。大会後にU―17日本代表の選考合宿にも呼ばれたという船曳は「尹礼温(現BL東京)がいて、1対1のタックルでどれだけ本気でいっても動かなかった。凄い人たちと練習できて学ぶことも多かった」と振り返る。

 今年も各地から将来性あふれるU―17の選手がやってくる。また、単独でチームを構成できない学校の部員で編成されるU―18の選手も集う。「各地域で優勝を目指して一生懸命頑張ってほしい。それとオンとオフのどちらも楽しんで、良い時間を過ごしてもらえたら」と上村。昨年の大会でU―18四国を指導した船曳は「みんな仲良くてエネルギーも凄くて“青春やな”と感じた。ラグビー以外の時間も楽しんで欲しい」と話す。菅平で熱く激しい戦いが始まる。

 〇…「KOBELCO創業120周年プロジェクトスペシャルマッチ」として、台湾から高校生が招待される。ラグビーの裾野拡大と大会の新たな発展が狙い。台湾からの高校生を招待するとともにクラブチームに所属する高校生にもプレーする機会を提供するため、エキシビションマッチが開催される。8月1日に台湾高校チームとクラブチーム選抜が、同3日に台湾高校チームと長野県高校選抜が対戦する予定だ。

 ◇上村 樹輝(かみむら・いつき)2002年(平14)12月13日生まれ、京都府京都市出身の22歳。5歳の時に「洛西RS」でラグビーを始める。京都工学院、帝京大出身。25年度に神戸入り。1メートル68、71キロ。SH。

 ◇船曳 涼太(ふなびき・りょうた)2001年(平13)9月9日生まれ、兵庫県神戸市出身の23歳。4歳の時に「神戸少年RC」でラグビーを始める。科学技術、京産大出身。24年度に神戸入り。1メートル78、82キロ。WTB。

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2025年8月1日のニュース