【玉ノ井親方 視点】3日目は安青錦戦 豊昇龍は先場所の二の舞にならないように気をつけないといけない

[ 2025年7月14日 19:34 ]

大相撲名古屋場所2日目   ○若元春(寄り切り)豊昇龍● ( 2025年7月14日    IGアリーナ )

<大相撲名古屋場所2日目>豊昇龍は若元春に寄り切りで敗れる (撮影・奥 調)
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 豊昇龍は立ち合いで、相手の頬を張ってから右を差すのが癖になっている。

 張り差しは顔を横にそむけさせて、右を差しやすくするのが狙いだが、何度も繰り返していると、相手も対策を立ててくる。

 若元春戦は張らなかったが、手の動きがそうなっていた。張る動作が出ると一瞬だが、テンポが遅れる。

 若元春はそれを読んでいた。立ち合いで当たった後に左に跳ぶような動きを見せた。右で横綱の頭を押さえつけ、すかさず左をねじ込んだ。右上手は引けなかったが、優位な態勢になった。

 一方、横綱はもっとじっくり攻めるべきだった。右から絞りながら、まわしを取りにいけば良かったが、我慢できずに右を巻き替えようとして、腰が浮いたところを若元春に一気に前に出てこられてしまった。

 “相手が巻き替えにきたら前に出ろ”は相撲の鉄則。若元春は豊昇龍対策をしっかりと立てて、計算通りに実行した。逆に横綱は勝ちを急いで墓穴を掘ってしまった。

 先場所の豊昇龍は3日目から連敗。序盤でつまずき、最終的に大の里に2差をつけられ、逃げ切られた。その二の舞にならないように、あす3日目の安青錦戦は気をつけないといけない。

 張り差しは諸刃の剣。相手の動きを一瞬止めることができるが、何度もやっていると相手に見透かされて隙を与えてしまう。もっと厳しい立ち合いで、鋭く踏み込んでからまわしを取りにいく相撲に徹した方が内容は安定する。攻めながら自分の形に持っていくことを心懸けた方が良い。
(元大関・栃東)

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