“シダマツ”涙のペア解消 お互いに感謝 志田「一緒に頑張ってくれた」松山「最強で最高のパートナー」

[ 2025年7月8日 17:00 ]

会見を終えたシダマツペアこと志田千陽(左)と松山奈未
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 バドミントンの女子ダブルスで銅メダルのシダマツペアこと志田千陽(28)、松山奈未(27=ともに再春館製薬所)が8日、熊本県内で会見を開き、8月の世界選手権(フランス・パリ)を持ってペアを解消することを発表した。

 志田、松山ともに涙を流しながらの会見。志田は五十嵐有紗(BIPROGY)と新ペアを結成し、松山も新しいペアを組むという。

 会見で志田は「話し合いを重ねた」上で解消を決めたといい、「お互いのそれぞれ新たな目標に向かって走り出すことを決めた」と述べた。さらに「ここまでいろんなことがあったけど、ずっと私と一緒にコートに立ってくれたこと、オリンピックが終わってからモチベーションの部分で難しさを感じていることは隣にいて分かる時もあったけど、それでも最後まで走り続けて一緒に頑張ってくれたことに感謝しています」と松山に感謝。「10年の思いを込めて、残りの大会、シダマツとして最高のパフォーマンスができるように頑張るという気持ちです」と涙をこらえながら、声を震わせた。

 松山は、全身全霊でパリ五輪に臨んだとし「私は不器用で、体の限界に気づかず、怪我や病気、そして志田さんを待たせてしまうことも何度もありました」。これまでの歩みを思い出して込み上げるものがあった様子で声を詰まらせながら、「そんな自分が、志田さんの、もっと高みを目指して世界一を目指したいという目標を壊してしまうことがとても怖く、解消することがお互いの未来のために一番の、最善の第一歩だと考えました」と解消に至った経緯を語った。

 志田に向けて「ありがとうという言葉では足りないほど感謝しています。本当に最強で最高のパートナーと巡り会えた私は幸せ者です」と感謝。「志田さんが切り開いていく道を心から応援しています。そして、これから私も新たなステージで世界で戦っていきたいと思っています。何度も引退を考えましたが、私はやっぱりバドミントンが好きですし、まだバドミントンに対する情熱は冷めていないので続けていきたいと思っています」と述べた。

 初めてペアを組んだのは14年のこと。ジュニア日本代表の合宿で当時、志田は青森山田高1年、松山は福岡・九州国際大府中3年だった。以前の日韓交流戦で初めて会話を交わして意気投合し、メールで連絡を取り合うなど気が合った2人。最初に出た韓国の国際大会でいきなり優勝して周囲を驚かせた。

 昨年のパリ五輪では決勝進出はならなかったが、3位決定戦でマレーシアのペアを下して念願の銅メダルを獲得。勝利の瞬間、号泣する松山を優しく包み込む志田の姿は印象的だった。

 2人で戦うのは残り3試合。7月15日開幕の国際大会、ジャパン・オープン(東京体育館)が国内最後の試合となり、フランス・パリで行われる8月の世界選手権が最終戦となる。実力と人気を併せ持つシダマツペアが、それぞれの道を歩む。

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