元十両・川副が6連勝で三段目V王手「相撲スタイルを変えないと」大ケガを機に…前に出る相撲を徹底

[ 2024年9月19日 06:22 ]

大相撲秋場所11日目 ( 2024年9月18日    東京・両国国技館 )

千代大豪(左)を押し出しで破った川副(撮影・郡司 修)
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 元十両で西三段目51枚目の川副(25=伊勢ケ浜部屋)が千代大豪(26=九重部屋)との全勝対決を制して6連勝と星を伸ばした。

 立ち合いからもろハズで下から押し上げて一気の押し出し。「張ってくるだろうなと思っていた。(張り手が)当たるとクラッとなるので、できるだけ手を伸ばされないように」と距離を詰めて一気に走った。千代大豪は横から振り回す脳振とう狙いの危険な張り手を繰り出すことでも知られている。しっかり警戒してそれを封じ、力の違いを示した。

 取組後、玉垣親方(元小結・智乃花)から「むしゃんよかね~」と声を掛けられていた。「むしゃんよか」とは、熊本弁で「かっこいい」の意味。熊本出身の同郷で日大の大先輩でもあり、今年の春場所で宮城野部屋の師匠代行を務めた一門の親方から、会心の相撲内容を絶賛されていた。

 今場所はここまでの6勝全てが「寄り切り」か「押し出し」。一歩も下がることなく前に出る内容で白星を積み重ねてきた。「下がりながら相撲を取ることがケガにつながった」。昨年4月に左足リスフラン関節靱帯断裂や中足骨骨折などのケガを負い、その後に新十両昇進を果たすも悪化して手術と長期休場を余儀なくされていた。「相撲スタイルを変えないとって意識があった」と前に出る相撲を徹底。進化した姿を見せた。

 もう一つの三段目全勝対決は、西24枚目の清乃海(28=玉ノ井部屋)が琴翼(32=佐渡ケ嶽部屋)を破って5連勝とした。三段目の6戦全勝は川副と清乃海の2人に。13日目は両者による三段目優勝を懸けた取組が組まれることが予想される。

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