【柔道】角田夏実 日本勢メダル第1号&夏季五輪通算500個目へ「とりあえず自分は戦うだけ」

[ 2024年7月22日 10:09 ]

出国前に取材に応じる角田(撮影・中村 和也)
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 柔道パリ五輪代表で女子48キロ級の角田夏実(SBC湘南美容クリニック)が22日、羽田空港からフランスへと出発した。

 27日に迫る大一番に向け「少しずつ緊張感と実感が沸いてきた感じがする」と率直な思いを口にした。また、日本勢のメダル第1号と夏季五輪通算500個目のメダルが懸かる。「自分では、あまり気にしないようにはしている。とりあえず自分は戦うだけ。自分の中での一番のパフォーマンスができればいいなと思う」と自然体を強調した。

 3月末に痛めた膝の状態は万全でないという。「本当はテーピングもしないで試合に臨みたかったが、それは無理そう」と吐露。「今年に入ってケガが多くて、まともにまとまった練習ができていないなという不安が少しある。その中で、しっかり準備してきたつもりなので戦うしかない」と前向きに語った。

 実業団に所属した頃から持って行くものはブランケット。「試合用セットみたいな感じで。試合場に持って行って、間の空き時間とかで使う。ずっと使っているので何でゲットしたか覚えていない。一回使い始めて成績が良くて、ずっとそのまま持って行くみたいな」と笑顔で話した。

 女子日本代表の増地克之監督は「柔道で初日、トップバッターとして、いろいろなプレッシャーがあると思う」と語り「いい流れを作るとか意識しているかもしれないが、とにかくまず自分のことを、しっかり考えて一試合一試合に集中していくことだけを求めていきたいと思う」と期待を込めた。

 かつての主戦場は阿部詩が君臨する52キロ級だったが、厚い壁に阻まれ19年に階級を落として五輪への挑戦を開始。21年から世界選手権を3連覇と、押しも押されもせぬ金メダル筆頭候補にまで上り詰めた。巴投げと関節技を武器に日本女子では04年アテネ五輪の谷亮子以来となる48キロ級の金メダルを目指す。 

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