大栄翔が2年ぶりの照ノ富士戦で善戦「思い切ってできた」割崩しや休場で見送られ続けた念願の対戦

[ 2024年7月22日 20:44 ]

大相撲名古屋場所9日目 ( 2024年7月22日    愛知・ドルフィンズアリーナ )

熱戦を繰り広げた大栄翔と照ノ富士(撮影・椎名 航)
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 2差単独首位の横綱・照ノ富士(32=伊勢ケ浜部屋)が小結・大栄翔(30=追手風部屋)を下して9戦全勝とした。

 立ち合い鋭い当たりから突っ張って前に出る大栄翔に対して照ノ富士は左へ回り込んでしのいで押し返すと反撃に転じ、最後は右おっつけで前に出てからの右上手出し投げで仕留めた。善戦するも及ばなかった大栄翔は「立ち合い良かったけど力が足りないという感じ。つかまったら何もできないので、もっと攻めないといけないと思いました」と悔やんだ。

 両者の対戦は、2022年名古屋場所以来ちょうど2年ぶり。この2年間、大栄翔が上位総当たりの対戦圏内を保ち続けているにもかかわらず11場所連続で対戦がなかった。照ノ富士は11場所中、5場所全休で4場所途中休場。うち2場所は対戦が組まれたものの当日休場で不戦敗だった。照ノ富士が15日間皆勤した昨年夏場所と今年初場所では本来対戦が組まれるはずだったが「割崩し」によってこれまた実現せず。昨年夏場所は朝乃山、今年初場所は大の里と、当時平幕下位で大勝ちしていた力士が抜擢された代わりに「照ノ富士―大栄翔」の割は外されていた。

 対戦がなかった2年の間に、大栄翔は三役定着して大関獲りも経験。「胸を借りるつもりで思い切ってできました」。ようやく実現した対戦で力を試したが、優勝争いを独走する横綱を止めることはできなかった。

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