【柔道】斉藤立「負けて自信が付いた試合は初めて」絶対王者リネールを追い詰め手応え

[ 2024年4月2日 22:33 ]

羽田空港に帰国し、取材に応じる斉藤立
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 柔道のグランドスラム・アンタルヤ大会に出場した男子のパリ五輪代表勢が2日、羽田空港に帰国し、100キロ超級で2位だった斉藤立(JESグループ)は「これだけ悔しい気持ちと、負けて自信が付いた試合は初めて。手応えをつかんだ」と振り返った。

 決勝では2連覇を含む五輪4大会連続メダルのテディ・リネール(フランス)に優勢負け。それでも延長戦の末に指導3で反則負けを喫した昨年5月の世界選手権から内容は大きく改善し、一時は指導2で相手を追い詰めた。

 残り30秒、勝ち急いだばかりに「崩しをつくらず掛けてしまった」と不十分な組み手からの内股を返されたが、組み手などの対策は「ドンピシャにはまった。向こうの技も怖くない」と自信を示した。

 男子日本代表の鈴木桂治監督は、意気揚々たる愛弟子に対し「あれが王者。差はまだある」と冷静だが、「(本人の)前向きな気持ちは大事」と目を細める。斉藤は日本代表監督や強化委員長を歴任し、自身を育ててくれた斉藤仁氏の次男。亡き恩師を託されている立場の監督も、「預かった以上は世界王者、五輪王者にする責任がある。獲れる選手だと思う」と師弟一丸となってパリで大輪を咲かせる覚悟を示した。

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