坂本花織 全て“世界最高得点”でV3 激怒されてボロ泣きした公式練習から立て直した

[ 2023年12月24日 23:05 ]

フィギュアスケート全日本選手権最終日 ( 2023年12月24日    長野市ビッグハット )

全日本選手権で優勝した坂本花織(撮影・小海途 良幹)
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 女子フリーが行われ、SP首位の坂本花織(23=シスメックス)が154・34点をマークし、合計233・12点で史上10人目の3連覇を達成した。

 冒頭のダブルアクセル(2回転半)から全てのジャンプを成功させ、ノーミスの演技を披露。滑り終えると、左拳を振り下ろして喜びを爆発させた。国際スケート連盟(ISU)非公認ながらSP、フリー、合計点そろって今季世界最高得点を叩き出した。

 2位以下に20点差以上をつけて圧倒した。世界女王の貫禄を示したが、その裏側では重圧などから涙を流していた。

 「3連覇の目標を達成したい気持ちと、やらなきゃという気持ちが大きくなって…。息がすぐにあがるぐらいだった」

 昼の公式練習。思うようにジャンプが決まらず、調整は最悪だった。自分へのふがいなさに加え、あまりの惨状で中野園子コーチから激怒され、控え室から引き揚げてくる際には目から大粒の涙がこぼれた。

 どん底の精神状態だったが、夜の本番まで7時間あった。応援に来てくれた友だちと話し、トレーナーと散歩に出かけた。「自分は喋ると気が楽になる。喋って発散して(再び会場に)行く頃にはスッキリしていた」。沈んでいた気持ちは晴れ、何とか戦える状態になった。

 今季の目標に掲げるのが「全日本と世界選手権の3連覇」。その一つ目をクリアし、次は再び世界女王の称号を獲りにいく。

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