上薗恋奈 今大会最年少13歳 “Wまお”しのぐ中1での表彰台狙う「自分の演技ができれば」

[ 2023年12月24日 05:00 ]

フィギュアスケート全日本選手権第3日 ( 2023年12月23日    長野市ビッグハット )

調整する上薗恋奈(撮影・小海途 良幹)
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 女子フリー(24日)に向けた公式練習が行われ、今大会最年少でショートプログラム(SP)6位の上薗恋奈(13=LYS)が曲かけなどで軽快な動きを披露した。中学1年で3位以内に入れば、過去に中学2年で表彰台に上がった浅田真央さんや島田麻央(15=木下アカデミー)らをしのぐ快挙となる。本番では3連覇を目指す坂本花織(23=シスメックス)らと最終組で登場する。

 ジュニア1年目の上薗が、シニアのトップ選手たちと同じリンクに現れた。初出場ながらSPで6位となり、フリーは最終組での登場が決定。この日の公式練習は、世界女王の坂本や22年GPファイナル優勝の三原舞依(シスメックス)らと一緒に調整した。やや緊張した面持ちを浮かべながらも、曲かけではルッツ―トーループの連続3回転などノーミスで滑りきった。

 「まずは楽しんで、自分の演技ができればいいかなと思っています」

 そう意気込むフリーには快挙への期待が高まる。過去に小学5年で3位となった伊藤みどりの例はあるが、中学1年で3位以内に入れば、中学2年で表彰台に上がった浅田真央さんや島田麻央、樋口新葉(ノエビア)らをしのぐことになる。

 浅田さんが銀メダルを獲得したバンクーバー五輪が開催された10年に生まれた13歳。4歳の時、見に行ったアイスショーで浅田さんが手を振ってくれたことがきっかけで5歳からスケートを始めた。持ち味は表現力とスピードで、現在はトリプルアクセル(3回転半)にも挑戦中。大人っぽい雰囲気を漂わせる一方、アニメのクレヨンしんちゃんが好きな一面も併せ持つ。

 今月のジュニアGPファイナルは初出場で3位。島田同様に年齢制限によって26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪には出られないが、30年冬季五輪に向けた新星ともいえる存在だ。「緊張はすると思うけど、いつも通り、自分は自分で頑張っていきたい」。日本一が決まるフリーでも、物おじすることなく滑りきる。

 ◇上薗 恋奈(うえぞの・れな)2010年(平22)6月7日生まれ、愛知県出身の13歳。5歳からスケート教室に通い始め、現在は西春中1年で宇野昌磨らを育てた樋口美穂子コーチの指導を受ける。今年の全日本ジュニア選手権3位。1メートル57。趣味はピアノ。

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