セルティクスのブラウンが契約を5年延長　総額はNBA初の3億ドル超え

史上最高額で契約を延長したセルティクスのジェイレン・ブラウン（AP）
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　NBAセルティクスのシューティングガードで、球宴に2回選出されているジェイレン・ブラウン（26＝198センチ、101キロ）が2024年シーズンを初年度とする契約を5年延長することで球団側と合意。25日にスポーツ専門局のESPNが同選手の代理人、ジェイソン・グラション氏の話として伝えているもので、総額は最高限度額（スーパーマックス）に相当する3億400万ドル（約428億6000万円）となった。

　この金額は、シーズンMVPに2回選出され、昨季のファイナルでナゲッツの初優勝に貢献してここでもMVPとなったニコラ・ヨキッチ（28）が昨夏に締結した5年、2億7600万ドル（約389億2000万円）を超えるリーグ最高額。ブラウンはNBA史上初の“3億ドル・プレーヤー”となった。

　ESPNによれば来季の年俸は5230万ドル（約73億7000万円）で契約最終年となる28年シーズンは6910万ドル（約97億4000万円）。円高ドル安が今後も進行すると、日本円での“年俸100億円プレーヤー”になる可能性も残されている。

　カリフォルニア大から2016年のドラフトで全体3番目に指名されていたブラウンは昨季67試合に出場して26・6得点、6・9リバウンドをマーク。3点シュートの成功率は33・5％と7シーズンで自己ワーストだったが、その一方でフィールドゴール（FG）の成功率は自己最高の49・1％だった。

　アシストなしで試みたシュートの成功率（54％）とドライブ1回当たりの平均得点（1・15）はともに自己ベスト。ジェイソン・テータム（25）との二枚看板で22年のファイナル進出にも貢献し、昨季の2人の合計得点（56・7）は、NBAがABAを吸収合併した1976年シーズン以降としては、史上4番目の“コンビ記録”となっていた。

　ブラウンはオールNBAのセカンドチームに選出されているためにスーパーマックスで契約を延長できる権利を取得。サラリーキャップの限度額上昇とリーグの増収も“追い風”になって初の3億ドル突破を果たした選手となった。

　ブラウンはコートを離れると子どもたちへの慈善活動を積極的に行っている選手としても知られており、選手会では副会長。ファッション雑誌のインタビューを受けるなど、バスケットボール以外の側面も多数持っている。

　なおチームメートでもあるテータムは21年に5年契約を締結しており26年にFA資格を取得。次にセルティクスと契約を延長した場合にはブラウンの額を超えると見られている。