AS会場でコーチ陣が異例の行列 井村雅代コーチが並べなかった理由とは

[ 2023年7月17日 13:02 ]

水泳世界選手権第4日 ( 2023年7月17日    福岡 )

<世界競泳 ASソロテクニカル 決勝>決勝で演技を終え、涙を浮かべながら井村コーチ(右)と喜び合う乾友紀子(撮影・平嶋 理子)
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 アーティスティックスイミング(AS)の女子ソロフリールーティン(FR)予選で、乾友紀子(32=井村ク)が253・1583点の首位通過で、19日の決勝に進んだ。2位の英国選手に40点近い大差をつけ、テクニカルルーティン(TR)との2冠に前進。技の成功が認定されずに最低評価となるベースマーク(BM)は一つもなかったが、演技後に審判員がBMかどうかを審議する場面があった。

 全選手の演技終了後に、コーチは審判員にBMになった理由を聞くことが可能。井村雅代コーチ(72)は審議になった技と理由を確認しようとしたが、かなわなかった。厳しい判定が目立ちBMを出す選手が続出したため、審判員に理由を確かめるコーチが殺到。50人以上のコーチが列をつくっていたため「BMをとられた国の人が対象。審議の理由を聞くのはぜいたく」と断られたという。

 今季からルールが大幅改正され、一つのミスが結果を大きく左右するシステムとなった。乾は今大会を含めて今季4大会に出場したが、一度もBMがない。予選の審議内容が確認できなかったのはわずかな不安材料だが、決勝でも世界一のソリストが披露する珠玉の舞から目が離せない。

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