佐藤きょうだいの恩師・浜川コーチ「お姉ちゃんが絶対」のぽっちゃり少年の成長に感慨

[ 2023年7月17日 05:05 ]

水泳世界選手権第3日 ( 2023年7月16日    福岡 )

佐藤友と佐藤陽組を応援する恩師の浜川俊恵コーチ(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 アーティスティックスイミング(AS)の混合デュエット・テクニカルルーティン(TR)決勝で、佐藤友花(21)佐藤陽太郎(18=ともにジョイフルアスレティックク)組が255・5066点で優勝した。15年大会から採用された非五輪種目の混合デュエットで日本勢初の金メダルとなった。

 佐藤きょうだいを小学生時代から指導するジョイフルアスレティッククラブの浜川俊恵コーチ(71)は現地で快挙を見届けた。男子の第一人者に成長した陽太郎との出会いは12年前。小学1年だった当時の印象を「ぽっちゃりしていた。おデブちゃん。でも脚は細くてきれいだった」と振り返る。試合会場でスナック菓子を頬張ることも多く、他の選手の保護者から「また陽太郎君がお菓子食べてますよ」と告げ口が入ったことは一度や二度ではない。

 姉・友花を含めて10人程度の女子が所属したASチームに、唯一の男子として加入。他クラブでは溶け込めずにすぐやめていく男子が多いと聞いていたが、陽太郎は全く違和感なくチームになじんだ。多感な中学時代もチームメートの女子3人と一緒にディズニーランドに行くなどプール外でも積極的に交流。浜川コーチは「男子選手だからといって特別なことはなく、全く手がかからなかった」と証言する。

 遠征や合宿では大部屋に泊まる女子と部屋を分ける必要があった。陽太郎と相部屋だった浜川コーチは「寝相が悪く、脚が、おなかや顔にとんできた。寝ている間も脚技を練習していたんですかね」と笑う。寝る間も惜しむ?猛練習の成果で中学の頃にはスリムになり、3年時の世界ユース代表選出を機に世界を意識し始めた。

 浜川コーチいわく「陽太郎はお姉ちゃんが絶対」。けんかをしても負けるので、けんかにならず、姉の言うことに常に「はい」と従う。姉が熱望して20年に混合デュエットのペア結成後も関係は変わっていない。浜川コーチは「今年3月にも陽太郎が友花にボロクソ言われて涙目でプールを出て行きました。姉に鍛えられた部分は大きい」と明かした。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年7月17日のニュース