安永&比嘉組 デュエット22年ぶり世界一!父が元広島選手の15歳・比嘉は日本AS史上最年少金 

[ 2023年7月17日 05:05 ]

水泳世界選手権第3日 ( 2023年7月16日    福岡 )

デュエットTR決勝 演技する安永真白(左)、比嘉もえ組
Photo By 共同

 アーティスティックスイミング(AS)デュエットTR決勝は安永真白(24)、比嘉もえ(15)組(井村ク)が優勝した。日本のデュエットでは01年福岡大会の立花美哉、武田美保組以来22年ぶりの世界一。15歳の比嘉は日本AS史上最年少で頂点に立った。

 予選12位通過からの金メダル。安永、比嘉、中島監督の3人が笑顔で抱き合い「奇跡~」と声を合わせた。予選は技の成功が認められず最低評価となるベースマーク(BM)が2つあったが、決勝は演技構成を変えるなど修正して大きなミスなし。有力国がBMを多発したことも追い風となった。今季から大幅改正された新ルールならではの予想不能な展開。安永は「驚き半分、うれしさ半分。ラッキーな金メダルだけど、新ルールではこういう可能性がある」と笑顔を見せた。

 今大会の日本はチームTR、デュエットTR、混合デュエットTRの予選でBMを多発。中島監督は「クビを覚悟したが、選手が前向きにやってくれた」と選手の高い修正力に目を細めた。15歳の比嘉は日本AS史上最年少で金を。広島に所属した元プロ野球選手の寿光氏を父に持つホープは「最年少は光栄。今回はラッキーが大半なので誰が見ても世界一と思ってもらえる演技をできるようになりたい」と視線を上げた。

 ◇安永 真白(やすなが・ましろ)1999年(平11)7月11日生まれ、大阪府出身の24歳。大阪・近大付高、近大出。東京五輪はチームで4位。昨年の世界選手権では3つのメダルを獲得した。今季から比嘉とデュエットを組む。1メートル67、53キロ。

 ◇比嘉 もえ(ひが・もえ)2007年(平19)9月15日生まれ、広島県出身の15歳。大阪・四天王寺高1年。14歳だった昨年、日本勢史上最年少で世界選手権に出て、メダル3個を獲得。世界ユース選手権と世界ジュニア選手権はソロ種目で頂点に立った。父はプロ野球広島でプレーした寿光さん。1メートル72、55キロ。

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

2023年7月17日のニュース